水の通路を作る「溝切り」

水の通路を作る「溝切り」

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【種まきから70日目頃】 種まきから70日が過ぎると、品種や銘柄によっては草丈が50cmを超えてきます。この時期には排水をスムーズにするための「溝切り」という作業を行います。

溝切りの目的と効果

溝切りとは、田んぼに溝を切り、排水口に繋げておく作業です。溝を切っておくと、スムーズに排水が行えます。溝切りには、次のような目的・効果があります。

1.排水・中干しがスムーズに行えます。
2.土中の有害ガス(硫化水素、メタンガスなど)を抜くことができます。
3.旱魃(かんばつ)の場合は、逆に溝に水を溜めることで対応策となります。

かつての溝切りの様子

かつての溝切りは、ブロックや舟形の角材を人力で引っ張って行っていました。 泥の田んぼの中を引っ張って歩くため、かなりの重労働でした。

多目的田植機と溝切り機

現在では、多目的田植機に溝切り機を装着して行うこともできます。

多目的田植機での作業の様子

溝の間隔は2~5mくらいで、田んぼの条件によって決めます。

深さ約10~15cm、幅約20cmの溝を切ります。
旱魃時、溝に溜まった水はオタマジャクシやアメンボなどの避難場所にもなります。

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