水と肥料によるコントロール

水と肥料によるコントロール

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【種まきから55日目頃】 稲が伸びる条件には「光・温度・水・肥料」が関係しています。「光・温度」に関わる天候はコントロールできませんが、「水・肥料」はコントロールできます。肥料には、草木・藁・鶏糞・牛糞などの有機物で作られた有機質肥料と、栄養素を合成した化学肥料があります。

稲に必要な養分

肥料を混ぜる男性
エサを食べる牛

稲に必要な主な養分は、窒素、リン酸、カリ、マグネシウム、カルシウムです。他にも微量要素として鉄、マンガン、亜鉛、銅、ホウ素、ケイ素などが必要ですが、これらの微量要素は山から引いてくる水に含まれている自然の恵みです。とくに肥料として与える必要はないようです。

肥料の与え過ぎと不足による稲への影響とは

肥料と水が豊富にあれば稲はいくらでも伸びますが、伸び過ぎも良くありません。例えば、田んぼに葉が茂り過ぎると、下の葉に日光が当たらず、お米を作る力が落ちます。また、草丈が伸び過ぎると、倒れやすくなります。どちらかと言うと、小柄でがっちりとした、元気な稲が良いわけです。

肥料には、田植えの前に施す元肥(もとごえ)と、田植えの後に追加で施す追肥(ついひ)があります。
肥料が効き過ぎて伸び過ぎという場合には、水を落として田んぼを干し、稲が肥料を吸収できないようにします。

稲の育った田んぼ
肥料が不足している部分

肥料が不足している場合は、写真のように田んぼに色ムラができます。
肥料切れになった稲の葉の先から、色が抜けてきます。このような場合は追肥を施します。
毎年変化する天候に臨機応変に対応して、稲の生育を水と肥料でコントロールします。

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