籾殻(もみがら)を取り除いて玄米にする「籾すり」

籾殻(もみがら)を取り除いて玄米にする「籾すり」

この記事をシェアする

twitter facebook line

脱穀(だっこく)・乾燥が終わると「籾すり(もみすり)」の作業です。籾すりは、籾から籾殻(もみがら)を取り除いて玄米にする作業で、「脱ぷ」とも言います。

籾すり機を使った「籾すり」の作業

籾すり機

乾燥機で乾燥させた籾は熱くなっているため、乾燥から1週間程おいて、冷ましてから籾すりを行います。籾すりの過程で砕けたり割れたりしたくず米を選別して取り除き、品質の良い玄米を米袋に詰めて出荷します。
ここでは籾すり機を使った「籾すり」の作業を紹介します。

ロール式の籾すり機と内部構造

これはロール式の籾すり機です。籾が2つのゴムロールの間を通過するときに、籾に働く圧力と、ロールの回転速度の違いによって籾殻が剥けるようになっています。脱ぷ率は約80~85%です。他には、籾を高速で壁にぶつけて脱ぷする衝撃式の籾すり機があります。

貯蔵庫から繋がれたホース
籾すり機に籾が送り込まれる様子

乾燥させた籾の貯蔵庫からホースが繋がれており、籾すり機に籾が送り込まれます。

集められたくず米とくず米用の袋

割れた玄米などのくず米が集められて、くず米用の袋に排出されます。くず米も出荷されて、お菓子の原料や飼料として活用されます。
米袋に金具を入れて形を保ち、玄米がスムーズに投入されるようにしています。

排出口から排出される籾
米袋を折りたたむ

排出口から籾が排出されます。30kgの玄米を排出すると自動的にストップするようにセットされています。入れ終わったら、米袋の口を折りたたみ、左右のヒモをしっかりと結びます。

籾から、つやつやの玄米に

籾から、籾殻が取り除かれていく様子

籾から、籾殻が取り除かれて、 つやつやとした玄米となりました。

袋詰めされた玄米
籾殻を袋詰めにする男性

玄米の状態で米袋に詰められて、出荷されます。
籾殻は倉庫の外に排出されますが、一部は、籾殻袋に入れて、田んぼに運び込まれます。

田んぼに運び込まれた籾殻

田んぼに運び込まれた籾殻は、後日、土に鋤き込まれて、肥料となります。土を軟らかくする有機物としては最高のものです。春に鋤き込むと代掻き(しろかき)の際に浮き上がるので、秋のうちに鋤き込んで、腐熟させておきます。

クボタのたんぼをシェアしよう!

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE
ページトップへ ページトップへ