昔ながらの「脱穀(だっこく)・籾すり(もみすり)」

昔ながらの「脱穀(だっこく)・籾すり(もみすり)」

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【種まきから165日目頃】 いよいよ田んぼの作業も大詰め。稲刈りが終わったら、1週間ほど「稲架(はさ)掛け」をして、稲を自然乾燥させます。その後、脱穀(だっこく)・籾すり(もみすり)の作業に入ります。

歴史に学ぶ、稲架掛けから脱穀・籾すりの作業

川沿いの稲架架け

稲架掛けは、地方によっては、何段にも重ねて干すなど、さまざまな干し方があります。
刈り取ってすぐの籾の水分は約20~25%です。このままでは水分が多すぎて米が変質するので、15%くらいになるまで乾燥させます。また、乾燥によって固くなり、籾すりのときに砕けにくくなります。

稲揚げの様子

晴天が続くと約1週間で籾の水分は15%程度になります。乾燥が完了すると脱穀する場所まで稲を運びます。この稲運びのことを「稲揚げ」とも言います。昔は日の短い秋、すばやく、しかも籾を落とさないように気をつけて運ばなければなりませんでした。

脱穀の様子

乾燥させた稲の穂先から籾を落とす作業が脱穀 です。稲扱き(いねこき)とも言います。「丁寧」と「能率」という矛盾する二つの要求を満たすために、昔からさまざまな工夫がこらされてきました。 この写真は、千歯扱き(せんばこき)の作業の様子です。千歯扱きは元禄年間に発明された画期的な農具です。鉄の歯の隙間に稲の穂先を入れて、引き抜くと籾だけが落ちます。

唐箕の様子

脱穀した籾には、稲の葉や藁くずが混ざっています。これをさまざまな方法で取り除きます。この写真は、唐箕(とうみ)を使って作業をしているところです。人工的に風を起こし、籾や藁くずなどを重さごとに選別します。

籾すりの様子

脱穀が終わると「籾すり」です。籾すりは籾から籾殻(もみがら)を除去して玄米にする作業です。この写真では、臼で行っていますので、この作業を「臼ひき」と言います。

米搗き臼

この写真は、米搗き臼(こめつきうす)です。地に埋めた臼の中に玄米を入れて、足踏みで上下させる杵で搗(つ)き、精米を行います。
精米は、玄米から糠(ぬか)を取り除く作業です。その玄米を精米すると、白米になります。

カマドと御飯

白米を炊くと、毎日食べているお馴染みの御飯(ごはん)となります。

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