昔ながらの「稲架(はさ)掛け」

昔ながらの「稲架(はさ)掛け」

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【種まきから160日目頃】 『稲穂から籾(もみ)を分離する「脱穀(だっこく)」』では、コンバインを使って稲刈り・脱穀・選別を同時に行う方法を紹介しました。ここでは、コンバインが登場する以前の米作りであり、今でも見かける手刈り・稲架(はさ)掛けによる脱穀・選別の様子を紹介します。

稲刈りから、稲架掛けへ

稲刈りの様子と、落ち穂を拾いに来たカラス

無事に稲刈りが完了しました。
田んぼに藁が並べられると、カラスが早速、落ち穂拾いに来ていました。

昔の稲刈りの様子

米作りでは、一枚の田んぼの稲が一斉に成熟するように育てます。
そのため、稲刈りもまた一斉に集中して行うべき作業となりました。親戚や近所の人などが集まって、協力し合って稲刈りを行いました。昔は、稲刈りの時期になると「農休み」といって、学校も休みになり、子どもも手伝いました。

稲架掛けの作り方

稲架架けの様子

束ねた稲を棒などに架けて約2週間、天日(太陽光線)と自然風によって乾燥させます。この自然乾燥を「稲架掛け」と言います。地方によって、稲掛(いねかけ)、稲架(とうか)など、さまざまな呼び方があります。
稲架掛けの作り方は、まず杭を交差させて、田んぼに差し込みます。

稲架掛けの杭を打つ様子

体重をかけてしっかりと差し込みます。20cmぐらい埋まっています。

稲架掛けの様子

端から稲の束を架け、次に、反対側の端に稲の束を架けます。バランスを取りながら最後に真ん中に架けていきます。

完成した稲架掛け

「稲架掛け」が完成しました。
最後にスズメ除けのバルーンを置いてできあがりです。

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