ロータリとプラウで行う田起こし

ロータリとプラウで行う田起こし

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昔は馬や牛などに犂(すき)を牽引(けんいん)させて行っていた田起こしも、現在では、トラクタなどの農業機械で行うようになりました。
ここでは、トラクタにロータリを装着した場合、プラウを装着した場合の田起こし方法を紹介します。

ロータリを装着した場合の田起こし

種まき用のばらまき機

種まき用のばらまき機で、粒状肥料をばらまきます。ホッパ(漏斗〔じょうご〕型の貯留部)から落下した粒状肥料を、回転する羽根車ではね飛ばし、ばらまきます。この肥料が、田起こしで土にまんべんなく混ぜ込まれます。

ロータリを装着したトラクタ

インプルメントを、ばらまき機からロータリに交換します。 写真はロータリを装着したトラクタです。

耕耘爪

内部には耕耘爪(こううんづめ)が並んでいます。

耕耘爪

エンジンの力で、耕耘爪を回転させて土を起こします。

耕耘爪の動作

耕耘爪は毎分150~400回転して土を削ります。回転数や耕す深さなどを田んぼの状態に合わせて調節します。
耕耘爪を回転させて土を起こすのでロータリと言います。

ロータリカバーを下ろしたトラクター

写真は、ロータリカバーを下ろした状態です。耕耘爪で起こされた土は、ロータリカバーにぶつかって砕かれ、耕起・砕土が同時に行われます。ロータリとロータリカバーの間隔は調整することができ、間隔を大きく開けると土塊も大きく、閉じると小さくなります。

耕耘爪で土を起こし、砕かれた土を、ロータリカバーが重みで均していきます。ロータリカバーは土の飛散防止、砕土、整地(均平・鎮圧)の3つの役割を果たしています。

荒起こしの様子

田起こしは通常3回行われます。1回目は、土を深く掘り起こし、上層と下層の土を入れ替えます。これを「荒起こし」と言います。上層と下層の土を反転させますので「天地返し」と呼ばれることもあります。

写真は、レンゲ畑にしていた田んぼで、1回目の荒起こしが行われている様子です。レンゲの根には窒素を作る働きがあり、窒素肥料になるので、事前に散布した肥料と共に鋤き込みます。

トラクターの運転席視点

田起こしでは、深く耕すことも大切ですが、耕す深さが平均していることも大切です。高低差が2~3cm以上あると、田植え後の水管理が難しくなります。高い場所でちょうど良いぐらいに水を入れると、低い場所の稚苗(ちびょう)は水没してしまうからです。

田起こしをするトラクター

ロータリは、耕す深さが約12~20cmと比較的浅めで、土の反転も少ないのですが、土を細かく砕き、均平に田起こしをすることができます。

田起こしをするトラクター

田起こしのときの走行スピードは、時速約4kmです。2回目、3回目の田起こしは「くれ返し」とも言います。深さ20cmくらいまでの土を、細かく砕きます。

田起こしをするトラクター

田んぼの凹凸により、トラクタは傾きますが、ロータリは水平を保ち、デコボコを均しています。

田起こしをするトラクター

ロータリは耕起・砕土・整地を同時に行うことができますから、効率的です。また、後述するプラウのような土の横移動などもなく、均平性が高いという長所があるので、田起こしに適しています。

プラウを装着した場合の田起こし

プラウを装着したトラクタ

プラウとは、犁(すき)のことです。写真のプラウは3連の犁が上下にあるリバーシブルプラウです。
プラウで田んぼを往復して土を起こした場合、行きと帰りの土の反転方向が異なり、境目で凹凸ができてしまいます。リバーシブルプラウは、土の反転方向が異なる2つのプラウを上下に装備し、行きと帰りで上下のプラウを入れ替えます。土の反転方向を一致させて、凹凸のない仕上がりにできます。

プラウを装着したトラクタ

プラウは犁先が土の中に深く刺さり込み、土をほぐすように持ち上げて、上層と下層の土を反転します。天地返しの効果が大きく、ロータリよりも乾土効果が高くなります。

プラウを装着したトラクタ

堆肥や藁、稲株などを鋤き込む力も強く、また深く鋤き込み、腐植を促進します。下層にある鉄、マンガンなどの微量要素を上層に上げ、有効に利用できるようになります。

プラウの様子

土が横移動するために、後で埋め戻しや均平作業が必要となります。

プラウの様子

プラウは、ロータリほど土を細かく砕くことはできませんが、乾土効果が高く、鋤き込む力も強いので、田んぼの状態に合わせて、ロータリと使い分けます。

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