お米ができるまで 田んぼの準備から発芽まで 種まきと育苗箱の準備 この記事をシェアする 5月に入るといよいよ、稲作の本格的なシーズンが始まります。保存されていた種籾(たねもみ)を土の入った育苗箱にまいていきます。ここでは、ベルトコンベア式の播種機(はしゅき)を利用した種まきの流れを紹介します。 種まきの工程 浸種(しんしゅ)が完了した種籾は、ゴザやムシロに広げて、8時間程度、風で乾燥させます。翌日、土入れが完了した育苗箱に、種籾をまいていきます。田植機の植え付け爪が均質に掻き取ることができるように、均質にまくことが大切です。 浸種を完了して乾燥させた種籾が用意されています。 播種機(種まき機)のかん水装置に、ホースをつなぎます。 播種ホッパに、種籾を入れます。 種をまいた後に、覆いかぶせる覆土(ふくど)を土ホッパに入れます。 補助フレームに、床土を入れた育苗箱を置きます。ベルトコンベアが育苗箱を運びます。 かん水装置が床土に水をそそぎます。 播種ホッパから種籾が落下し、均質にまかれます。 育苗箱は土ホッパの下に移動します。土ホッパから土が落下し、土を覆います。 回転式土均しブラシが、きれいに土を均します。 覆土は、乾燥を防ぐ効果がありますが、覆った土が厚すぎると酸素不足になったり、芽が出なかったりするので、適正な量になるよう播種機で調節します。 前の記事 種籾(たねもみ)に水分を吸収させる「浸種(しんしゅ)」 塩水選(えんすいせん)をした種籾(たねもみ)は、薬剤に一昼夜つけてから、乾燥させます。その後、種籾を一斉に発芽させるために、必要な水分を吸収させる作業を行います。これを「浸種(しんしゅ)」と言います。 記事一覧 次の記事 育苗箱を苗代田(なわしろだ)へ移動 育苗箱に種籾(たねもみ)をまいたら、苗代田(なわしろだ)に並べてビニールトンネルで保温する「保護苗代」を作っていきます。 田んぼの準備から発芽まで 苗の成長と田植え 田んぼの管理と被害対策 収穫から食卓へ