中干し(土用干し)と稲の開花

中干し(土用干し) と稲の開花

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夏になると、稲の肥料の吸収をよくする「中干し」を行ないます。
その頃には稲が開花し、籾(もみ)は日ごとに成長し、お米となっていきます。

厳しい暑さが、お米をおいしくする

中干し中の稲

夏の暑い盛りに田んぼの水を抜いて、ひびが入るまで乾かすのが「中干し」です。稲は水を求めて根を張るため、肥料の吸収が良くなります。

中干しの頃には籾ができ、籾の集合体である穂が出てきます。これを出穂(しゅっすい)と呼びます。稲は穂を出すとすぐに開花し、受粉すると籾の中に胚ができます。養分をデンプンにして蓄積した籾は、日ごとに大きくなり、私たちが食べるお米となります。
水がきちんと確保されている状態で、晴れて暑い日が続くとおいしいお米ができます。人間にとっては厳しい暑さも、稲にとっては恵みになるのです。

清楚に咲く、稲の花

花を咲かせた稲

稲は晴れた日の午前中に清楚な花を咲かせます。1本の穂に、100個くらいの花が付いて、穂先から咲きます。全部が咲き終わるまでに、1週間くらいかかります。少しずつずれて花を咲かせるのは、子孫を確実に残すための仕組みです。花を傷つけるので、この時期は田んぼには入れません。

中干しの際に使われた伝統農具

菅笠(すげがさ)
菅笠(すげがさ)

・菅笠(すげがさ)田んぼの見回りの必需品。暑い日ざしをさえぎります。
長さ467mm・高さ180mm・奥行き467mm

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