農家の生活用品になった「藁細工」

農家の生活用品になった「藁細工」

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飾り物、縄、履き物、衣類などさまざまな用途で使われた藁。藁打ち作業で柔らかく、丈夫にしてから細工を行っていました。

藁打ち石と槌(つち)を使って柔らかくする

藁細工をする人たち

藁は飾り物や縄、草履などの履き物、簑(みの)などの衣類、筵(むしろ)や米俵、もっこなどのさまざまな生活用品の素材となります。その生活用品が使えなくなっても、それらを燃やした灰が肥料になり、捨てるところはありません。

多くの藁細工はまず藁打ち作業から始まります。藁を打つと全体が柔らかくなり、細工がしやすく、しかも丈夫になります。藁を打つときは、藁打ち石に束ねた藁を乗せ、槌(つち)を使います。藁打ち石は土間などの片隅に半分くらい埋められ、動かないようになっています。

藁細工で使われた伝統農具

槌(つち)
槌(つち)

・槌(つち)
藁を打つときの槌で木製です。手作りなので、ひとつひとつ違った形になっています。
長さ104mm・高さ300mm・奥行き100mm

藁打ち石はなぜ丸い?

重さ1kg以上の槌で藁を何度も打って柔らかくするのは大変な作業です。そこで考えだされたのが丸みのある藁打ち石です。どんな角度から藁を打っても、槌を跳ね返してくれるので、その反動で槌を振り上げるのが楽になります。リズミカルに、効率的に藁打ち作業が進みます。

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