稲作の歴史 稲作の歴史とそれを支えた伝統農具 餅を供えて収穫への感謝 この記事をシェアする お米の収穫を終えると、それまで酷使してきた農具を座敷に並べて、餅などを供える習慣がありました。 苦労を共にした農具をねぎらう 写真提供:芳賀ライブラリー 一年の収穫が無事に完了すると田んぼに半年間立っていた案山子(かかし)を庭に運んで餅を供えます。これが「案山子揚げ」です。 そして正月には農具を座敷に並べて餅などを供えました。稲作の作業期間は厳しい労働をやり通すため、農具を酷使します。収穫を無事に迎えて、ほっとできたときに、苦労を共にした農具をねぎらう気持ちが浮上してきたことでしょう。 前の記事 農家の生活用品になった「藁細工」 飾り物、縄、履き物、衣類などさまざまな用途で使われた藁。藁打ち作業で柔らかく、丈夫にしてから細工を行っていました。 記事一覧 稲作と日本の成り立ち 稲作の歴史とそれを支えた伝統農具 稲と衣食住