育苗器について

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【種まきから10日目頃】 種まきから約10日間で、苗が8cmほどになります。ここからは、育苗箱や育苗器を使い、田植えができるくらいに苗を育てていきます。

育苗器での苗の育て方

育苗器

苗を育てる方法として、育苗箱を苗代田(なわしろだ)に並べてビニールトンネルで覆う代わりに、育苗器を使う方法もあります。育苗器は、育苗箱を中に積み、電気ヒーターや蒸気などで加温して発芽させる機器です。

サーモスタット

発芽のための加温は、サーモスタットを使って行います。精度の高い温度管理が可能です。そのため、太陽の熱による温度変化の影響を受けないように、育苗器は日陰に置きます。

発芽する苗

育苗器で2日間、30~32度の温度を保ち、一斉に発芽させます。苗は約1~1.2cmの状態となります。

発芽には水分・温度・酸素が必要で、光は必要ではありません。育苗器で発芽させた場合は、光はあまり当たっていませんので、苗は白っぽい状態です。この後、光にあてて緑化させます。

急に強い光を当てると苗が傷みますので、まず予備緑化を行います。3日目、4日目に弱い光をあてます。苗は黄ばんだ色となります。草丈は3.5~4cmとなります。

5日目に育苗ハウスの中に並べるか、苗代田に移動して、稲を覆って保護する寒冷紗(かんれいしゃ)と呼ばれる網目状の布をかけて保温します。約8日間で緑化が進みます。

緑化が完了した苗

緑化が完了した苗を、自然条件の下で約10日間鍛えます。これが育苗器による苗作りの仕上げで、硬化と言います。この後、田植えとなります。

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