籾(もみ)を充実させるための「穂肥(ほごえ)散布」

籾(もみ)を充実させるための「穂肥(ほごえ)散布」

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【種まきから95日目頃】 穂肥(ほごえ)は、穂の籾(もみ)を充実させることを目的とした肥料で、出穂(しゅっすい)直前に散布します。散布のタイミングが早すぎると、肥料が稲の茎や葉に効いて、徒長することになります。そうなると、穂の籾に実(=お米)が入らなくなります。穂肥の散布は、タイミングが大切です。

幼穂形成期の茎を見て判断する

幼穂形成期の稲

出穂の25日前頃を「幼穂形成期」と言います。稲は葉を増やすのをやめて、茎の中で籾の集合体である穂を作ります。稲を割ってみると、できかけの穂があります。穂肥はこのタイミングで施します。

この穂が退化するのを防ぎ、稲の活力を高めて登熟(とうじゅく)を良くするために、穂肥を施します。窒素を中心に、リン酸・カリをバランス良く施します。

畦から穂肥を散布する男性

この時期は、田んぼに入ると稲を傷めますので、穂肥は畦(あぜ)から散布します。
まき過ぎは、禁物です。まき過ぎると、茎や葉に肥料が効き過ぎ、徒長して倒伏(とうふく)の原因にもなります。倒伏すると収穫量も減り、品質も低下します。
なお、出穂してから施す肥料を実肥(みごえ)と言います。

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