寒さから稲を守るための「深水管理」

寒さから稲を守るための「深水管理」

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【種まきから40日目頃】 田植えのあとは、寒さから稲を守るために田んぼに深く水を入れる「深水管理」をします。6月でも苗にとって寒い時期があるため、稲が萎縮したり、根の張り方が鈍ったりしないようにします。

苗を保護する深水管理

水を張った田んぼ

「深水管理」する際の水の深さは約7~8cm、苗長の4分の3を目安に水を入れます。水を使って苗を保温することで根の発育や肥料の吸収力を保ちます。また、深水にすることにより、雑草の発生も抑えることができます。

水は、気体を除くと、物質のなかでもっとも比熱(物質1gの温度を1℃上げるのに必要な熱量)が高く「熱しにくく、冷めにくい」という特長があり、苗を寒さから保護します。約1週間で苗は活着して根を張ります。活着してからは、3cmぐらいの薄水管理にしても大丈夫です。

気温が20℃程度になると保温の必要はなくなり、飽水状態に切り換えても大丈夫です。飽水状態とは、田んぼに水は溜まっていませんが、土は水を含んでおり、足跡に水が溜まる程度の状態です。
ただ、低温に戻った場合や、強風時などには、一時的に深水管理にして苗を保護します。

田んぼに訪れる鴨

畦道を歩く鴨

鴨が偵察に来ていました。鴨はウンカやイナゴなどの害虫を食べてくれますが、お米も好物で食べてしまいます。鴨にとって田んぼは、ごちそうがたくさんあるレストランです。

田んぼを飛ぶ鴨

畦(あぜ)道でしばらく田んぼを眺めたあと、空中からの偵察に切り換えたようです。

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