種籾(たねもみ)の刈り取りと保存

種籾(たねもみ)の刈り取りと保存

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お米作りは、種にするお米「種籾(たねもみ)」を採取することからスタートします。秋の稲刈りの際にできの良い種籾を採取する「自家採取(じかさいしゅ)」と、「採取農場」から種籾を購入する場合があります。

種籾を自家採取する

稲刈り中の男性
稲刈り中の男性

稲刈りをする10月頃。種籾(種にするお米)は、田んぼのなかでもできの良い中央部分の稲を厳選して刈り取ります。自分の田んぼの稲から採取する方法を「自家採取」と言います。
続いては、収穫した稲から籾部分を外す「脱穀(だっこく)」の作業です。
現在では、コンバインなどを使って脱穀しますが、決して籾を傷めないように、こぎ胴の回転を通常より緩くして脱穀します。その後、脱穀された籾は乾燥した倉庫で大切に保存します。

大切に扱われてきた種籾

千歯扱きと扱き管
(写真左)千歯扱き(写真右)扱き管

稲や麦、大豆などを脱穀するための道具は、時代によって変化していましたが、種籾だけはできるだけ手作業に近いかたちで大切に扱われてきました。

例えば、脱穀に「千歯扱き(せんばこき)」を使っていた時代では、種籾に関しては一昔前の「扱き管(こきくだ)」を使って大切に扱っていたそうです。「足踏み脱穀機」や「動力脱穀機」が登場するようになった時代でも、種籾だけは一昔前の「千歯扱き」で丁寧に脱穀したそうです。

種籾の品質を良くするための工夫

種籾

種籾は、自家採取だけでなく、種籾を栽培する「採取農場」から種籾を購入する場合もあります。 自家採取を繰り返すと、種子の混入や伝染病の感染などにより、品種の持つ良い性質が退化していくため、数年おきに採取農場の種籾を購入して更新します。

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