米国内でも地震が多いことで知られるロサンゼルス。
同じ課題を抱える日本で生まれたクボタのダクタイル鉄管がどのように役立っているのかをご紹介します。
アメリカ、カリフォルニア州、ロサンゼルスは地震が多い地域と知られています。
そのため水インフラを支える水道管には、
確かな耐震性が必要であると考えられていました。
今、ロサンゼルスではクボタの耐震型タクタイル水道管を使った工事が行われています。
ロサンゼルスにおける地震や、クボタが選ばれた理由をお聞きしました。
元ロサンゼルス水道電力局員
クレイグ デイビス博士
世界の主要都市であるロサンゼルスで地震が多く発生することを私はいつも気にかけていました。そして地震が及ぼす影響について強い関心を持っていたので私がこの道を選んだのは自然なことだったと思います。
地震学者
ジョン ヴィダーリ博士
ロサンゼルスは太平洋プレートと北米プレートの境目に位置しサンアンドレアス断層の真上にあります。様々な断層がカリフォルニア海岸全体まで約80キロメートル続いているのです。正確に計測することは難しいのですがカリフォルニアでは年間約100万回も地震が発生しています。地震が発生するその瞬間を見抜くことができればと願っていますが科学的に不可能です。
元ロサンゼルス水道電力局員
クレイグ デイビス博士
南カリフォルニアの市民と経済はパイプラインを通じて供給される水に依存しています。しかし水を供給する施設のすべてがサンアンドレアス断層の上にあるのです。そのため一度の大災害ですぺてのパイプラインが破損する恐れがあります。
以前はほとんどのパイプラインが地震に耐えられる設定ではありませんでした。そんな時にクボタの特殊なパイプを耳にしました。私たちが使用していたパイプとはジョイント部分が違う作りになっていたので最初は性能について十分に理解することができませんでした。しかし阪神淡路大震災でクボタのパイプの耐震性がよく理解できたのです。地震の影響でパイプは数メートルにわたって移動していましたが、それでも損傷はなく水漏れも無かったのです。
現ロサンゼルス水道電力局
配水インフラレジリエンシーマネージャー
ラッセル ピアソンさん
ロサンゼルス水道電力局(LADWP)は耐震性のあるパイプネットワークを作っている最中です。私たちは多くの断層線があるエリアで生活しているので私たちの最優先事項はお客様に安全でキレイかつ信頼できる飲み水を提供することです。LADWPは病院 消防署 避難所や学校のような重要インフラでのエリアのパイプ交換に注力を注ぎ、そして古いもの漏れやすいもの地震の影響を受けやすいものを優先に交換してます。
ロサンゼルス市民
カレン ベックさん
ロサンゼルスの人々は大きな地震がいずれ発生する可能性があることから、備えるように言われています。しかし皆、日々のことに忙しくてしっかりとして備えができていません。なんとかなると思っているのです。私もそのうちの一人だと思います。実際に水が止まることや通常の生活が送れなくなることを考えると本当に恐ろしいことだと思います。ですから、カリフォルニア州、特にロサンゼルスは市民の生活を守ろうと取り組んでいると思います。
現ロサンゼルス水道電力局
配水インフラレジリエンシーマネージャー
ラッセル ピアソンさん
LADWPは耐震性ダクタイル鉄管のような費用対効果のあるインフラ投資をすることで信頼できる水をお客様にお届けできるように注力してきました。そして、技術の進歩により、環境への配慮をしがら高まる供給源の需要に応じることができます。LADWPは持続的な地域の水源を作り、市の輸入される水に頼る状況を減らしていくことに注力しています。
日本で生まれたクボタのダクタイル鉄管は、
地震という同じ課題を抱える場所、ロサンゼルスでも認められていました。
そこにあるのは、万が一の時にも水インフラを維持し続けるという、
携わる人たちの強い意志がありました。
人の命に欠かせない水、
そのインフラを必ず守るという人たちの想いに応えられるよう、
クボタはこれからも技術を磨き世界にひろげていきます。
クボタの耐震型水道管に対する取り組み
国産初の水道鉄管を開発したクボタは、安心・安全な水インフラの実現に取り組んでまいりました。クボタが開発した、「耐震型ダクタイル鉄管」は過去の巨大地震においても一切被害がなくライフラインの維持に貢献しており、この技術は、今や国内だけでなく、世界からも注目されています。ロサンゼルスでの採用は、日本の耐震形水道管として、海外へ布設されたのは初めてのケースとなります。
1893年にクボタは
国産初の水道用鉄管の
開発・量産に成功
継手が伸縮・屈曲し
離脱しない構造により
地震による揺れや
地盤変化に対応
ロサンゼルスで活躍
するクボタの耐震管