赤外線センサーで獲物をゲットする!暗闇のハンター「ニホンマムシ」

赤外線センサーで獲物をゲットする!暗闇のハンター「ニホンマムシ」

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驚きの赤外線センサーを持つ「ニホンマムシ」。暗闇の中ではそれを発揮し、田んぼにいるカエルなどの獲物を捕らえます。そして猛毒を持つ毒蛇なのでとても危険です。

とぐろを巻くニホンマムシ

ニホンマムシ

科目: トカゲ目クサリヘビ科
体長: 約450~600mm
成体を見ることができる時期: 4月~10月
冬越し: 成体(冬眠)田んぼでの愛称: 田んぼでは絶対気をつけよう
写真提供:(財)日本蛇族学術研究所

獲物を捕らえる驚きの赤外線センサー

ニホンマムシは、たとえ暗闇の中でも獲物を捕らえることができます。鼻孔と目の間にピット器官と呼ばれる赤外線センサーを持ち、体温のある動物から常に出ている赤外線を感じ取って、その位置を認識しています。このセンサーのすごいところが、周囲との温度差がわずか0.5度でも感知することができます。このニホンマムシのセンサーをヒントに、感温火災報知器などが発明されました。

ニホンマムシの危険な生態

ニホンマムシは卵胎生といい、おなかの中で卵を孵化させ、親と同じ形の赤ちゃんを産みます。夏に5~6頭出産し、定期的に脱皮を繰り返して大きくなるのです。

ヘビがよく、舌をチョロチョロと出しているのを見たことはありませんか?実は、あの行動をすることで、においや空気の流れを感じ取っているのです。そして、エサの大きさに合わせて、あごの骨と骨の間隔を広げ、大きく口を開くことができます。カエルやネズミなどを好み、その大きな口で、生きたまま丸呑みにしてしまいます。

ニホンマムシはとても危険な動物で、田んぼでも注意が必要です。毒蛇の中でも人を殺してしまうほどの猛毒を持ったヘビは50種類ほどしかいませんが、ニホンマムシはそのうちの一種。水辺を好む上、田んぼにいるカエルも好物であるため、田んぼによく現れます。縄張りを持たず、常に移動して生活しているため、どこに現れるかもわからないのです。とぐろを巻いておとなしくしているように見えたとしても、ジャンプして飛びかかってくることもあるので大変危険です。

ニホンマムシの特徴は、頭が三角形で体には銭形模様と言われるまだら模様があります。特徴をしっかりと覚えて、見つけたときにはすばやく離れるようにしましょう。ニホンマムシが現れる時期には、長ズボンと長靴で田んぼに行くようにして安全な対策を取りましょう。

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