実は目が4つある「ミズスマシ」

実は目が4つある「ミズスマシ」

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水面を素早く泳ぎまわる「ミズスマシ」。水面での生活に特化した、独特な体をしています。そんなミズスマシには、身を守るために目が4つもあるのです。

横から見たミズスマシ

ミズスマシ

科目: 甲虫(コウチュウ)目ミズスマシ科
体長: 約6~7mm
成体を見ることができる時期: 4月~10月
冬越し: 成虫
漢字: 水澄まし
田んぼでの愛称: 田んぼのF1レーサー

4つの目がある理由

ミズスマシに4つも目があるのは、敵から身を守るためです。ミズスマシの目は、左右の複眼がそれぞれ水面を境に上下に分割されて、4つになっており、水面より上と水中を同時に見ているのです。上空の鳥、水中の魚、この上下の敵から身を守るためにミズスマシの目は4つになったようです。

ミズスマシの生態

田んぼでは害虫の退治をしているミズスマシ。4つの目は上空と水中の敵を探すために使い、獲物を探すことには使っていません。そのため、前を見ることができないのです。
ミズスマシは中足と後足を1秒間に約50回もスクリューのように動かし、水面をめまぐるしい速さでくるくると回転して波を立てています。触覚の付け根に感覚器官があり、この自分が立てた波に何かがぶつかって反射してきた様子から昆虫が落下したことを知るのです。また、これでさまざまな障害物を避けることもできるのです。

ミズスマシは春が産卵期で、水中植物の茎に数十個の単位で卵を産みます。1週間ほどで孵化し、水中のボウフラを食べて育ちます。やがて、水中や泥の中にマユを作ってさなぎになるのです。幼虫も鋭いあごを持ち、昆虫などの体液を吸って成長します。

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