1万年も生きられる?「クサガメ」の本当の話

1万年も生きられる?「クサガメ」の本当の話

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河川や沼、池や田んぼなど幅広い場所で生息し、ペットとしても飼育されている「クサガメ」。「鶴は千年、亀は万年」という言葉もありますが、本当に1万年も生きることができるのでしょうか。

岩を登るクサガメ

クサガメ

科目: カメ目クサガメ科
体長: 約100~250mm
成体を見ることができる時期: 4月~11月
冬越し: 成体(冬眠)漢字: 臭亀
田んぼでの愛称: 田んぼの長老

クサガメの寿命

クサガメの平均寿命は、30~40年くらいだと言われています。一番長生きをすると言われているリクガメで200年生きたという記録があるそうですが、昔の記録なので確かなものだとは言えません。長寿の象徴とされているカメでもさすがに1万年は生きることができないようです。

決しておとなしくはないカメの生態

イソップ童話の「ウサギとカメ」のお話のように、のんきでのろまなイメージを持つ人が多いかと思います。しかし、おとなしそうに見えるクサガメですが、実は肉食傾向の強い雑食です。
おたまじゃくしやカエル、ボウフラ、ミミズ、水草などを食べに田んぼにやって来ます。動きの速い魚を捕まえることはできませんが、弱った魚や死骸は食べます。口のように見えるのはくちばしで、歯はありませんが、上下の顎が角質状で硬くなっていて、食べ物を噛み、足で押さえてちぎって食べます。

クサガメは春から夏にかけて湿った地中に卵を産みます。夏の暑い日ざしが親代わりとなって卵を温め、2ヶ月くらいで孵化します。子ガメはそのまま冬眠に入り、翌春に地中から這い出てくるのです。11月ごろになると、枯れ葉や泥の中に潜り込み、春が来るまで冬眠します。

2億年以上前、カメはすでに堅い甲羅を持っていました。カメはこの防御能力により、ほとんど姿を変えることなく生き延びてきたのです。攻撃手段を持たないカメはこの甲羅に頭と手足を隠して身を守ります。クサガメは、身に危険が迫ると、四肢の付け根から臭い液体を分泌することから、クサガメと名付けられたようです。

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