「ドジョウ」は魚なのに空気呼吸するのか

「ドジョウ」は魚なのに空気呼吸するのか

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日本人にとって古くから身近な生き物である「ドジョウ」。通常はえら呼吸ですが、水中の酸素が足りなくなると水面まで上がって空気を吸う、珍しい魚です。

空気呼吸をするドジョウ

ドジョウ

科目: コイ目ドジョウ科
体長: 約150mm
成体を見ることができる時期: 4月~9月
冬越し: 成体(冬眠)漢字: 泥鰌
田んぼでの愛称: 田んぼのそうじ名人

不思議な呼吸法のドジョウ

空気呼吸をすることはできませんが、ドジョウはえら呼吸以外の呼吸法も身に付けているようです。ドジョウは酸素が足りなくなると水面まで上がって、口から空気を吸い込み、二酸化炭素の泡をおしりから出します。これが、長い間、腸でガス交換をしている、つまり呼吸していると考えられてきました。しかし、本当はこの空気を利用して、ドジョウは腸の中を掃除しているようです。また、「皮膚呼吸」ができるので、冬の寒いときは、泥に潜って冬眠します。

ドジョウの生態

体長15cm程のドジョウは、田んぼの底にある泥の中に住んでいます。泥を掻き回して雑草の生育を邪魔したり、稲の根に酸素を送り込んだりと、稲作りを手伝ってくれています。特徴的な10本の味蕾(みらい)と呼ばれるヒゲで餌を探しており、藻類や赤虫、小動物とさまざまなものを食べる雑食性であるため、田んぼの中を掃除してくれています。
昔のさまざまな歌の中にユーモラスに登場するドジョウは、米作りをする人にとって、とても親しみを感じる生き物だったようです。

ドジョウは食用としても有名で、田んぼからとれる貴重なタンパク源でした。みそ汁に入れたドジョウ汁やかば焼き、ゴボウと一緒に煮る柳川、バター焼き、唐揚げ、茶碗蒸しなどさまざまな料理が発明されています。川や池にいるものより、田んぼやその周辺の用水路にいるものの方がおいしいとされています。ドジョウの産卵は4月から7月頃が盛んで、その頃が旬とされています。

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