「ナマズ」は本当に地震を予知できるのか?

「ナマズ」は本当に地震を予知できるのか?

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昔から地震を予知する魚と言われてきた「ナマズ」。そのいわれには、どのような生態が関わっているのか見ていきましょう。

ナマズ

ナマズ

科目:ナマズ目ナマズ科
体長: 約600mm
成体を見ることができる時期: 一年中
冬越し: 成体
漢字: 鯰
田んぼでの愛称: 田んぼの地震センサー

微弱な揺れをキャッチしている?

大地震の前に川のナマズが異常な行動をとったという言い伝えはたくさん残されています。土にぴったりとくっついて生きているので、地震の微弱な揺れをいち早くキャッチしているのでしょう。

また、地震のときにある種の電磁波が出るという説があり、ナマズは電気にも敏感ですから、それを感じとっているのではないか、とも考えられています。ただし、科学的に立証されているわけではありません。

ナマズだけではなく、ミミズやヘビなど土の中にいる生き物や地面をはっている生き物も地震を予知するとも言われています。

かつては、貴重な食料だったナマズ

ナマズは、ドジョウやウナギと同じく、田んぼからとれる貴重な食料でした。60cmにも達する大きな体に大きな口、立派なヒゲを生やしたユーモラスな姿ですが、肉は白身でなかなかおいしいと言われています。

夜行性で、昼間はもの陰に隠れていますが、夜になると小魚やエビ、カエル、ザリガニなどを捕まえます。魚やカエルが出す振動を感じて静かに近づき、一気に丸呑みにします。餌を丸呑みにするために、大きな頭、大きな口になったようです。ナマズの歯は約500本、内側に向いていて、餌を逃がしにくくなっています。

産卵は5~6月頃、川の支流や田んぼの用水路などの浅い場所で行われます。ナマズは約5mmの小さな卵を1万~10万個ぐらい産みます。卵が小さいため、魚に食べられないように、わざわざ田んぼなどの浅い場所にやってきて産卵する習性がついたようです。

ナマズの口ヒゲは幼魚のときが6本で、成長すると4本に減ります。口ヒゲは触毛(しょくもう)と言って多機能センサーになっており、餌を判別し、餌や外敵との距離を測ります。

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