お米づくりを知ろう

「米」という字は「八十八」という文字からできていると言われているんだ。それは、お米づくりにはなんと88もの手間がかかっているという意味が込められているから。お米づくりの今と昔を知るとお米のありがたさがわかるかも!

玄マイナちゃん ©やなせスタジオ
スズメ スズメ 水面 カモ カモ アメンボ アメンボ

お米のつくり方

  • 田んぼの準備 田んぼの準備 田んぼの準備
  • 田植え 田植え 田植え
  • 田んぼの管理 田んぼの管理 田んぼの管理
  • 稲刈り・出荷 稲刈り・出荷 稲刈り・出荷
  • 田んぼの準備
  • 田植え
  • 田んぼの管理
  • 稲刈り・出荷
  • 苗の準備3~5月ごろ

    米づくりは、よい「種もみ」を選んで、丈夫な苗を育てるのが大事。塩みずにもみを入れて、重く沈んだもみを選ぶんだ。苗はビニールハウスで大切に育てられるよ。

    苗の準備
  • 田おこし・代かき4~5月ごろ

    よい土づくりは収穫量を増やすけつ。「田おこし」はトラクタなどで土を起こして乾かし、たいを入れる作業。土の中に空気をたくさん含むことで、稲を植えたときにが成長しやすくなるんだ!田おこしの後は「代かき」。「代」とは田んぼのことで、水を張り、土の表面を平らにして田植えができるようにするよ。

    田おこし・代かき
  • 昔のお米づくりの道具とは?

    約2,300年前の弥生時代では木の道具を使用。やがて鉄の道具に、さらに牛や馬を使用する道具へ。
    知恵と工夫で進化した道具を使ってお米の収穫量を増やしていたんだね。

  • 田植え5~6月ごろ

    10~13cmに育った苗を、3~5本を束ねて1株として使用。約15cm間隔で植え付けていくよ。田植え機を使えば、植え付ける間隔も調節ができるんだ。田植え機の台にのせた苗を「植え付け爪」でかきとり、規則正しく植え付けていくよ。

    田植え
  • 昔の田植え

    人の手で1株ずつ植え付けていたよ。縄を張ったり、田植えわくを使うなどで、きれいに植え付けるよう工夫していたんだ!

  • 除草・農薬の散布6~7月ごろ

    成長をさまたげる雑草や害虫を取りのぞくために、専用の機械で農薬を散布するよ。

    除草・農薬の散布
  • 昔の除草・農薬の散布

    昔は、 除草機を使って草取りをしていたよ。害虫をはらうためにたいまつを焚いて 「虫送り」という行事をしていたよ。

  • 水の管理

    稲の成長や天候に合わせて、田んぼに深く水を張ったり、抜いたりするよ。

    水の管理
  • 稲刈り・脱こく9~10月ごろ

    稲を刈り取って、稲の穂から実ったもみを落とすよ。コンバインなら稲の刈り取り、脱こく、もみの選別せんべつ、わらの処理を同時に行ってくれるので便利べんり

    稲刈り・脱こく
  • 昔の稲刈り・脱こく

    かまを使って1株ずつ手で刈り取り、「千歯こき」という道具でもみを落としていたよ。

  • 出荷10月ごろ

    脱こくしたもみは出荷のための施設「カントリーエレベーター」へ。
    乾かして、もみがらをはずして玄米にする「もみすり」を行うよ。

    出荷
  • 昔の出荷準備

    うすを使って、もみがらをはずす「うすひき」という作業をしていたよ。

お米づくりの
「今」を知ろう

お米はどんな場所で、
どれぐらいつくられて
いるのだろう?
日本各地や世界のお米の
産地について知ろう。

お米の収穫量 ベスト5地図

お米の収穫量 ベスト5

  1. 第1位
    新潟県591,700t
    主な品種コシヒカリ など
  2. 第2位
    北海道54200t
    主な品種ななつぼし/
    きらら397 など
  3. 第3位
    秋田県458,200t
    主な品種あきたこまち/
    ひとめぼれ など
  4. 第4位
    山形県359,300t
    主な品種はえぬき/
    ひとめぼれ など
  5. 第5位
    宮城県344,700t
    主な品種ひとめぼれ/
    つや姫 など

出典)

  • ・農林水産省「令和5年産作物統計(普通作物・飼料作物・工芸農作物)統計表(令和5年産)」
    ※2024年2月29日公表
  • ・農林水産省「各都道府県において主に栽培されている品種について(令和5年3月末現在)」

No.1を探せ! Quiz??

日本各地や世界各国の
お米の生産量せいさんりょう、人気品種No.1を
グラフをクリックして確かめよう!

  • Q
    1
    日本でお米をたくさん
    生産しているのは?
  • Q
    2
    どの品種が人気?
  • Q
    3
    世界でお米をたくさん
    生産しているのは?
グラフをクリックして調べてみよう
  • Qお米をたくさん
    生産しているのは、
    どの都道府県かな?

    「米どころ」は昼と夜の気温の差がはげしく、平らな土地が多いひがし日本にほんに多いんだね。
    さらに水がほうで、水はけの良い土がある場所がお米を成長させるんだよ。

    全国716万5,000t
    • 新潟県…8.26%
    • 北海道…7.54%
    • 秋田県…6.40%
    • 山形県…5.01%
    • 宮崎県…4.81%
    • 福島県…4.57%
    • 茨城県…4.42%
    • 栃木県…3.97%
    • 千葉県…3.71%
    • 岩手県…3.48%
    • その他の都道府県…47.48%※2023年度

    出典)農林水産省「令和5年産作物統計(普通作物・飼料作物・工芸農作物)統計表(令和5年産)」※2024年2月29日公表

    とじる
    716万5,000t (2023年) お米生産量グラフ
    答えをみてみよう!
  • Qどの品種が
    人気かな?

    それぞれの土地の天気や地形を生かした品種を育てているんだね。
    育ち方だけでなく、粒の大きさや形、味わいも違うから注目してみよう!

    • コシヒカリ… 33.4%
    • ひとめぼれ… 8.5%
    • ヒノヒカリ… 8.1%
    • あきたこまち… 6.7%
    • ななつぼし… 3.2%
    • はえぬき… 2.9%
    • まっしぐら… 2.4%
    • キヌヒカリ… 1.9%
    • ゆめぴりか… 1.8%
    • きぬむすめ… 1.8%
    • その他… 29.3% ※2022年度 ※もち米・酒米は除く

    出典)米穀安定供給確保支援機構
    「令和4年産水稲の品種別作付動向について」 ※2023年10月10日公表

    とじる
    水稲 品種作 付割合 (2022年) すいとう ひんしゅさく ふわりあい 水稲の品種作付割合グラフ
    答えをみてみよう!
  • Qお米をたくさん
    生産しているのは、
    どの国かな?

    国土がく、人口が多い中国が1!アジアの国々が1~8を占めているのが特徴。
    日本は12で、年々生産量ねんねんせいさんりょうが減っているんだ。

    世界の総生産量そうせいさんりょう
    9億8,653万2,256t
    • 中華人民共和国(中国)…
      2億849万4,800t
    • インド… 1億9,624万5,700t
    • バングラデシュ…
      5,718万9,193t
    • インドネシア… 5,474万8,977t
    • ベトナム… 4,267万2,339t
    • タイ… 3,431万7,028t
    • ミャンマー… 2,468万200t
    • フィリピン… 1,975万6,392t
    • カンボジア… 1,162万4,000t
    • パキスタン… 1,098万3,081t
    • その他… 3億2,582万546t
       
      (日本:1,036万3,900t)
      ※脱こく・選別後の米粒

    出典)FAOSTAT(国際連合食糧農業機関(FAO))

    とじる
    (2022 年) 9億8,653万2,256t お米生産国グラフ
    答えをみてみよう!

これからの
お米づくり

お米づくりには、
どのような課題があるのかな?
それを解決するために
どんな取り組みがされているのか
学んでみよう。

和食がユネスコ
無形文化遺産に登録

お米を主食にする「和食」は、自然を大切にする日本人の心を表した食文化。伝統的な文化として受けつがれていることが評価され、2013年にユネスコの無形文化遺産に登録されたよ。

和食イメージ
ご飯
おにぎりイラスト

和食の特徴

01
多様で新鮮な食材とそ
の持ち味が大切にされている
02
栄養バランスにすぐれ、
健康的な食生活である
03
自然の美しさや四季のうつ
り変わりを表している
04
年中行事と深い関わりがある

お米づくりの課題

  • 米あまり
    転作イメージ トマト ナス

    50年以上前から食生活の変化により、お米の消費量が減っているんだ。そのためお米が余ってきてお米の値段が下がることに。そこで政府はお米の生産を調整するために、お米の生産者さんに対して他の作物をつくる「転作」をすすめているよ。

  • 生産者さんの減少・高齢化
    生産者さん ご飯

    日本では、農業をする人が年々減ってきているんだ。さらに農家の多くが農業のほかに別のしょくぎょう職業しょくぎょうにも就く「兼業けんぎょう
    農家
    」や、育てた作物のほとんどを売らずに自分の家庭で消費しょうひをする「自給じきゅうてき農家自給的じきゅうてき農家」が増えてきているよ。また、農業をする人たちの多くが60歳以上という課題もあるんだよ。

お米づくりの工夫・
努力

生産者さんは農業を守るため、安全で安心なお米づくりを目指すためいろいろな取り組みを行っているよ。

お米
共同で農業をする

同じ地域の農家が共同で作業を行う。

矢印 生産にかかる
費用を減らす。

品種を開発

おいしくて品質の高い新しいひんしゅ品種ひんしゅを開発。

矢印 消費量を増やす。

輸出を増やす

安全でおいしい日本のお米を外国の人たちに食べてもらう。

矢印 輸出を増やす。

栽培方法を工夫

種もみを直接田んぼにまく「直まき栽培」を取り入れる。

矢印 矢印田植えの手間を減らす。

お米の使う方法を増やす

牛や豚などの家畜のえさにするほか、「米粉」の商品をめる。

矢印 お米の消費量を
増やす。

お米の売り方を工夫

生産地にお住まいの人々にその土地で育てた農作物を食べてもらう「地産地消」の取り組みを進めていく。またインターネットやSNSを通じて、地域の農作物をアピール。作物の育て方や生産者せいさんしゃさんの顔が見える売り方をする。

田んぼの役割

田んぼはお米を育てるだけではないんだ!
自然環境しぜんかんきょうやみんなのくらしにも役に立っているんだよ。

田んぼ

水をきれいに

稲をえる「作土そう」とその下の「すきどこそう」で、地下水など生活に必要な水をきれいに。

夏の気温を下げる

雨水を貯め、少しずつ河川に流すため都会のヒートアイランド現象をやわらげる効果も。

洪水を防ぐ
土砂崩れを防ぐ

田んぼは土の中で稲の株がを張るので、土がけずられることや流れるのを防いでくれる。

美しい風景ふうけい

山の斜面にある「棚田」など日本各地には人の気持ちをやわらげてくれる美しい田んぼがある。

水面

田んぼの生き物

田んぼの水上や水中、
あぜの茂みをのぞいてみたら…
生き物がいっぱい!
どんな生き物がいるのか、
さあ観察してみよう!

田んぼの生き物バックグラウンド 生き物をクリックして調べてみよう 水面
スズメ
トンボ
カエル
アメンボ
カモ
ゲンゴロウ
クモ
バッタ
スズメ
スズメ
トンボ
カモ
カモ
ゲンゴロウ
ゲンゴロウ
ゲンゴロウ
バッタ
バッタ
アメンボ
アメンボ
カエル
クモ

田んぼではたらく
農業機械きかい

1960年代ごろに登場した農業機械きかいは、お米づくりを変えたアイテム。
人や家畜の力で行ってきた作業が、機械の力を借りて短時間で作業を行うことができるように!

農業の基本的な作業

  • 耕す 耕す
  • える 植える
  • 収穫する 収穫する

令和のお米づくりでも、農業機械きかいはなくてはならない相棒あいぼう
米づくりの土台となる重要じゅうような田んぼを耕す際に活躍かつやくするのが「トラクタ」、均一かつ正確に苗を植えることができる「田植え機」、効率よく稲を収穫することができる「コンバイン」とそれぞれに役割があるんだよ。

田んぼではたらく
機械の特徴を探そう 機械をクリックして調べてみよう

  • トラクタ
  • 田植え機
  • コンバイン

農作業の万能選手「トラクタ」

トラクタ

作業機械を付けられる
テキストライン
タイヤが大きい!
大きなタイヤでデコボコの
場所もへっちゃら!
テキストライン
トラクタ
作業機械
タイヤ
農作業の万能選手「トラクタ」
代かき
水を入れた田んぼをかき混ぜることで田植えを
しやすくする。
あぜ塗り
田んぼの水が流れ出さないように、
土を寄せて固める。
肥料散布ひりょうさんぷ
タンクに肥料を入れて、
少しずつまんべんなく肥料をまく。
除草剤散布じょそうざいさんぷ
横に長く伸びたブームで雑草が生えるのを防ぐ
農薬をまく。
運搬
機械や作物をのせて運ぶ。
ローダー
車体に大きなスコップのようなものを取り付けて、
土やりょう肥料ひりょうをすくいとって運ぶ。
田植えを正確、スピーディーに!「田植え機」
肥料散布ひりょうさんぷ
え付けと同時に肥料をまくことができる。
殺菌・
殺虫剤散布さっちゅうざいさんぷ
機械によるコントロールにより、殺菌・殺虫剤を
ムラなく散布。散布しすぎを防いで、河川などへ
薬剤やくざいが流出するのをおさえる。
除草剤散布じょそうざいさんぷ
除草剤をムラなくまくことができる。
散布のしすぎをおさえ、え付け後の作業もラクに。
枕地まくらじならし
農業機械きかいを切り返す田んぼのはしの場所「枕地まくらじ」をならしながらえ付けできる。安定的あんていてきえ付けができる。

田植え機

予備苗よびなえのせ台
田植え機後部の苗のせ台の苗が少なくなると、苗のせ台に補充します。
テキストライン
苗のせ台
後部にある滑り台に苗を設置せっち。苗が下へ送り出され田んぼにえ付けられる。
テキストライン
植付部うえつけぶ
植付爪で苗をつかみ、回転して
水面下の土に苗を植え付ける
テキストライン
田植え機
予備苗のせ台
苗のせ台
植付部

田植えを正確、スピーディーに!
「田植え機」

収穫するときの強いミカタ
「コンバイン」

コンバイン

グレンタンク
脱こくされたもみを入れておく場所。
テキストライン
アンローダー
満杯になったグレンタンクのもみを運搬トラックにうつすための長い筒。
テキストライン
走行部
ゴム製のベルトなのでぬかるんだ地面でも力強く走行。
テキストライン
刈り取り部
稲の根元から刈り取り、だっこく部に送り込む。
テキストライン
コンバイン
グレンタンク
アンローダー
走行部
刈り取り部
収穫するときの強いミカタ「コンバイン」
自脱型
コンバイン
主に稲や麦の収穫に使われる。
普通型ふつうがた
コンバイン
部品を交換こうかんすることで稲だけでなく、麦や大豆、
そば、とうもろこしなども収穫できる。
バインダー
刈り取り専用の機械。押して歩きながら刈り取る。
ハーベスタ
脱こく専用の機械。押して歩きながら脱こくする。
ドローン 散布イメージ

これからの農業の形クボタが目指す
「スマート農業」ってなに?

ロボット技術や通信といったコミュニケーションを活用する
「スマート農業」。
クボタは生産者さんの減少や高齢化といった課題に立ち向かうため、
自動運転農機じどううんてんのうき「アグリロボ」で人手がかからない農業の実現を目指したり、
スマートフォンやパソコンを使ってデータを集めて活用することで、
生産者さんをサポートしたり。
すべては農業、そして世界の豊かな未来のため。
これからもクボタは歩み続けます。

自動運転農機 生産者さんサポート
水面 バックグラウンド飾り 写真 水面 バックグラウンド飾り 写真 写真 写真 バックグラウンド飾り バックグラウンド飾り
草 ジャンプ写真 草
バックグラウンド飾り バックグラウンド飾り バックグラウンド飾り