「米」という字は「八十八」という文字からできていると言われているんだ。それは、お米づくりにはなんと88回もの手間がかかっているという意味が込められているから。お米づくりの今と昔を知るとお米のありがたさがわかるかも!
お米のつくり方
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田んぼの準備
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田植え
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田んぼの管理
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稲刈り・出荷
- 田んぼの準備
- 田植え
- 田んぼの管理
- 稲刈り・出荷
お米づくりの
「今」を知ろう
お米はどんな場所で、
どれぐらいつくられて
いるのだろう?
日本各地や世界のお米の
産地について知ろう。
お米の収穫量 ベスト5
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新潟県59万1,700t
コシヒカリ など -
北海道54万200t
ななつぼし/
きらら397 など -
秋田県45万8,200t
あきたこまち/
ひとめぼれ など -
山形県35万9,300t
はえぬき/
ひとめぼれ など -
宮城県34万4,700t
ひとめぼれ/
つや姫 など
出典)
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・農林水産省「令和5年産作物統計(普通作物・飼料作物・工芸農作物)統計表(令和5年産)」
※2024年2月29日公表 - ・農林水産省「各都道府県において主に栽培されている品種について(令和5年3月末現在)」
日本各地や世界各国の
お米の
グラフをクリックして確かめよう!
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1日本でお米をたくさん
生産しているのは? -
2どの品種が人気?
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3世界でお米をたくさん
生産しているのは?
-
生産しているのは、
どの都道府県かな? お米をたくさん「米どころ」は昼と夜の気温の差がはげしく、平らな土地が多い
東 日本 に多いんだね。
さらに水が豊 富 で、水はけの良い土がある場所がお米を成長させるんだよ。答えをみてみよう! -
どの品種が
人気かな?それぞれの土地の天気や地形を生かした品種を育てているんだね。
育ち方だけでなく、粒の大きさや形、味わいも違うから注目してみよう!答えをみてみよう! -
生産しているのは、
どの国かな? お米をたくさん国土が広く、人口が多い中国が1位!アジアの国々が1~8位を占めているのが特徴。
日本は12位で、年々生産量 が減っているんだ。世界の総生産量 :
9億8,653万2,256t-
中華人民共和国(中国)…
2億849万4,800t - インド… 1億9,624万5,700t
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バングラデシュ…
5,718万9,193t - インドネシア… 5,474万8,977t
- ベトナム… 4,267万2,339t
- タイ… 3,431万7,028t
- ミャンマー… 2,468万200t
- フィリピン… 1,975万6,392t
- カンボジア… 1,162万4,000t
- パキスタン… 1,098万3,081t
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その他…
3億2,582万546t
(日本:1,036万3,900t) ※脱こく・選別後の米粒
出典)FAOSTAT(国際連合食糧農業機関(FAO))
答えをみてみよう! -
中華人民共和国(中国)…
これからの
お米づくり
お米づくりには、
どのような課題があるのかな?
それを解決するために
どんな取り組みがされているのか
学んでみよう。
「和食」がユネスコ
無形文化遺産に登録
お米を主食にする「和食」は、自然を大切にする日本人の心を表した食文化。伝統的な文化として受けつがれていることが評価され、2013年にユネスコの無形文化遺産に登録されたよ。
和食の特徴
の持ち味が大切にされている
健康的な食生活である
り変わりを表している
お米づくりの課題
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米あまり
50年以上前から食生活の変化により、お米の消費量が減っているんだ。そのためお米が余ってきてお米の値段が下がることに。そこで政府はお米の生産を調整するために、お米の生産者さんに対して他の作物をつくる「転作」をすすめているよ。
-
生産者さんの減少・高齢化
日本では、農業をする人が年々減ってきているんだ。さらに農家の多くが農業のほかに別の
職 業 職業 にも就く「兼業
農家」や、育てた作物のほとんどを売らずに自分の家庭で消費 をする「自給 的 農家自給的 農家」が増えてきているよ。また、農業をする人たちの多くが60歳以上という課題もあるんだよ。
お米づくりの工夫・
努力
生産者さんは農業を守るため、安全で安心なお米づくりを目指すためいろいろな取り組みを行っているよ。
共同で農業をする
同じ地域の農家が共同で作業を行う。
生産にかかる
費用を減らす。
品種を開発
おいしくて品質の高い新しい
消費量を増やす。
輸出を増やす
安全でおいしい日本のお米を外国の人たちに食べてもらう。
輸出を増やす。
栽培方法を工夫
種もみを直接田んぼにまく「直まき栽培」を取り入れる。
田植えの手間を減らす。
お米の使う方法を増やす
牛や豚などの家畜のえさにするほか、「米粉」の商品を広める。
お米の消費量を
増やす。
お米の売り方を工夫
生産地にお住まいの人々にその土地で育てた農作物を食べてもらう「地産地消」の取り組みを進めていく。またインターネットやSNSを通じて、地域の農作物をアピール。作物の育て方や
田んぼの役割
田んぼはお米を育てるだけではないんだ!
田んぼの生き物
田んぼの水上や水中、
あぜの茂みをのぞいてみたら…
生き物がいっぱい!
どんな生き物がいるのか、
さあ観察してみよう!
スズメ
スズメは「田んぼの宿敵」と呼ばれ、お米が好物なんだ。食べるだけでなく、もみの中でまだ固くなる前の
ミルク
参照:クボタ「クボタのたんぼ 田んぼの生き物」「クボタのたんぼ スズメによる被害」
成虫・成体が見られる時期
図:クボタ「田んぼの生き物」https://www.kubota.co.jp/kubotatanbo/livingthing/
トンボ
トンボの名前の由来は、田んぼで生まれて田んぼで飛ぶ習性から。「飛ぶ田んぼ」が変化してトンボになったんだ。田んぼの水中には
参照:クボタ「クボタのたんぼ 田んぼの生き物」「クボタのたんぼ 田んぼのアメニティ機能」
成虫・成体が見られる時期
図:クボタ「田んぼの生き物」https://www.kubota.co.jp/kubotatanbo/livingthing/
カエル
「田んぼの気象予報士」といえばニホンアマガエル。
天気にとても敏感で、夕立が近づくとのどの大きなふくろでキャッキャッキャッ!と鳴いて、雨を知らせてくれるんだ。また田んぼではウンカなどの害虫を食べるので、生産者さんにとって貴重な存在なんだよ。
参照:クボタ「クボタのたんぼ 田んぼの生き物」「クボタのたんぼ 田んぼのアメニティ機能」
成虫・成体が見られる時期
図:クボタ「田んぼの生き物」https://www.kubota.co.jp/kubotatanbo/livingthing/
アメンボ
田んぼの水上や水中での、パトロールと
参照:クボタ「クボタのたんぼ 田んぼの生き物」「クボタのたんぼ 害虫と稲を守る昆虫」
成虫・成体が見られる時期
図:クボタ「田んぼの生き物」https://www.kubota.co.jp/kubotatanbo/livingthing/
カモ
カモにとって田んぼは、ごちそうがいっぱいあるレストラン!お米の天敵、ウンカやイナゴといった害虫だけでなく、お米を食べてしまうこともあるんだよ。
また、田んぼ内を泳いだり歩いたりすることで、植えたての苗を
参照:農業・食品産業技術総合研究機構(NARO)「鳥種別生態と防除の概要:カモ類」
成虫・成体が見られる時期
図:農業・食品産業技術総合研究機構(NARO)「鳥種別生態と防除の概要:カモ類」
ゲンゴロウ
潜水が上手で水中を動き回って
参照:クボタ「クボタのたんぼ 田んぼの生き物」
成虫・成体が見られる時期
図:クボタ「田んぼの生き物」https://www.kubota.co.jp/kubotatanbo/livingthing/
クモ
田んぼで生息するセスジアカムネグモは、糸を使って空を飛ぶ姿を見ることができるよ。ウンカやツマグロヨコバイといった害虫を食べてくれるから、
参照:クボタ「クボタのたんぼ 田んぼの生き物」
成虫・成体が見られる時期
図:クボタ「田んぼの生き物」https://www.kubota.co.jp/kubotatanbo/livingthing/
成虫・成体が
見られる時期
田んぼはトンボやカモ、ゲンゴロウなど生き物
季節の
注目してみよう!
図:クボタ「田んぼの生き物」https://www.kubota.co.jp/kubotatanbo/livingthing/
田んぼの生き物について知ろう
- なぜ田んぼには、たくさんの生き物がいるの?
-
田んぼは日当たりが良く、土の中は栄養がたっぷり。水中でプランクトンが増えるので、様々な生き物が集まるんだ。田んぼで繰り広げられる
生き物同士の食べたり、食べられたりの関係 に注目してみよう!答えをみてみよう とじる
- 田んぼにアイガモを放すのはなぜ?
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田んぼにアイガモを放つお米づくりは「アイガモ農法」と呼ばれているよ。
稲の害虫や雑草 を食べてくれるだけでなく、田んぼ内を泳いで土をかき混ぜるので稲の根に酸 素 酸素 が運ばれるんだ。さらに、フンは肥料になるんだよ。答えをみてみよう とじる
- 田んぼにはどんな虫がいるの?
-
稲を食べたり栄養を
吸 って枯らしてしまう虫がいるけど、
田んぼの周辺には、稲に悪さをする虫を食べてくれてる生産者さんのミカタもいるんだよ。答えをみてみよう とじる
田んぼではたらく
農業機械
1960年代ごろに登場した農業
人や家畜の力で行ってきた作業が、機械の力を借りて短時間で作業を行うことができるように!
農業の基本的な作業
- 耕す
- 植える
- 収穫する
令和のお米づくりでも、農業
米づくりの土台となる
田んぼではたらく
機械の特徴を探そう!
- トラクタ
- 田植え機
- コンバイン
農作業の万能選手「トラクタ」
トラクタ
タイヤが大きい!
大きなタイヤでデコボコの場所もへっちゃら!
農作業の万能選手「トラクタ」
- 代かき
-
水を入れた田んぼをかき混ぜることで田植えを
しやすくする。 - あぜ塗り
-
田んぼの水が流れ出さないように、
土を寄せて固める。 -
肥料散布 -
タンクに肥料を入れて、
少しずつまんべんなく肥料をまく。 -
除草剤散布 -
横に長く伸びたブームで雑草が生えるのを防ぐ
農薬をまく。 - 運搬
- 機械や作物をのせて運ぶ。
- ローダー
-
車体に大きなスコップのようなものを取り付けて、
土や肥 料 肥料 をすくいとって運ぶ。
田植えを正確、スピーディーに!「田植え機」
-
肥料散布 - 植え付けと同時に肥料をまくことができる。
-
殺菌・
殺虫剤散布 -
機械によるコントロールにより、殺菌・殺虫剤を
ムラなく散布。散布しすぎを防いで、河川などへ
の薬剤 が流出するのを抑 える。 -
除草剤散布 -
除草剤をムラなくまくことができる。
散布のしすぎを抑 え、植え付け後の作業もラクに。 -
枕地 ならし -
農業
機械 を切り返す田んぼの端 の場所「枕地 」をならしながら植え付けできる。安定的 な植え付けができる。
田植え機
予備苗 のせ台
田植え機後部の苗のせ台の苗が少なくなると、苗のせ台に補充します。
苗のせ台
後部にある滑り台に苗を
植付部
植付爪で苗をつかみ、回転して水面下の土に苗を植え付ける
田植えを正確、スピーディーに!
「田植え機」
収穫するときの強いミカタ
「コンバイン」
コンバイン
グレンタンク
脱こくされたもみを入れておく場所。アンローダー
満杯になったグレンタンクのもみを運搬トラックに走行部
ゴム製のベルトなのでぬかるんだ地面でも力強く走行。刈り取り部
稲の根元から刈り取り、収穫するときの強いミカタ「コンバイン」
-
自脱型
コンバイン - 主に稲や麦の収穫に使われる。
-
普通型
コンバイン -
部品を
交換 することで稲だけでなく、麦や大豆、
そば、とうもろこしなども収穫できる。 - バインダー
- 刈り取り専用の機械。押して歩きながら刈り取る。
- ハーベスタ
- 脱こく専用の機械。押して歩きながら脱こくする。
これからの農業の形クボタが目指す
「スマート農業」ってなに?
ロボット技術や通信といったコミュニケーションを活用する
「スマート農業」。
クボタは生産者さんの減少や高齢化といった課題に立ち向かうため、
スマートフォンやパソコンを使ってデータを集めて活用することで、
生産者さんをサポートしたり。
すべては農業、そして世界の豊かな未来のため。
これからもクボタは歩み続けます。