食材まるごと、いただきます!

アグリクッキングLABO

食材の持つ力を引き出し、余らせることなく使い切る知識ならおまかせ!
4つの加工法かこうほうで“いつもとひと味違う食べ方”を試してみよう!

調理をする前のお約束

  1. 1よく手を洗おう。
  2. 2加工や調理をする時は、大人の人に知らせてから始めよう。
  3. 3火や包丁を使う時、熱いものをさわる時は、けがをしないように
    気を付けてね。
  4. 4できた料理は、大人の人といっしょに確認してから食べよう。
加工方法を選んでね

どの加工法かこうほう
チャレンジする?

煮出にだ

捨てられがちな皮・根・種には
栄養がたっぷり含まれているよ。
これらを時間をかけてじっくりと煮出にだと、素材の栄養分えいようぶんとうまを、上手に取り出すことができるんだ。

ステップ01 食材を選ぼう! ステップ02 道具・材料を用意しよう! ステップ03 つくってみよう!
  1. ステップ01 食材ぼう!

    下の例から好きな食材を5~6種類しゅるいしゅるい
    どんぶり1杯くらい(約250g)選んでね。

    • たまねぎ・だいこん・
      にんにく・レモン・
      しょうが など

    • へた

      にんじん・トマト・
      たまねぎ・なす など

    • かぼちゃ・ピーマン・
      パプリカ など

    • きのこの石づき

      えのき・しめじ など

    • 葉・茎

      ねぎ・パセリ・
      セロリ
      など

    • しん

      とうもろこし・
      はくさい・りんご など

    食材選しょくざいえらびのポイント

    食材はそれぞれ、色・香り・味など特徴があるんだ。
    いろいろな食材を入れることで、味や香りに奥行きが出て
    自分ごのみの野菜の
    だしができるよ。

  2. ステップ02 道具・材料を用意しよう!

    おうちにあるキッチングッズや調味料で、すぐできる!
    わからなかったら、大人の人に聞いてみよう。

    用意するもの

    道具
    ●大きい鍋 ●計量カップ ●小さじ 
    ●トング ●ボウル
    材料
    ●水 1,300ml ●料理酒りょうりしゅ 小さじ1
  3. ステップ03 つくってみよう!

    • 01

      食材をよく洗う。

    • 火をつける時は、大人の人といっしょにね!

      02

      鍋に、水と料理酒を入れる。

      火をつける時は、大人の人といっしょにね!
    • 03

      ①で洗った食材を鍋に加え、強火にかける。

    • 04

      沸騰してきたら、弱火にして
      30分煮込む。

    • 一気に移すと危ないよ!少しずつ、少しずつ!

      05

      火を止める。
      食材をすくってボウルに移す。

      火をつける時は、大人の人といっしょにね!
    • 06

      だしのできあがり!

    観察のポイント

    • ●だしの色 … 澄んでいる?
      にごっている?サラサラ?
      ドロドロ?
    • ●だしの表面 … 泡ができたかな?その泡は
      大きい?小さい?
      食材の形に変化
      はあった?
  4. 応用編 野菜のだし」を料理に使おう!

    1. みそ汁

      魚や昆布のだしを、野菜のだしで代用。
      「干す」で加工したしょくざい食材しょくざいとしてくわえるのもいいね!

    2. カレー

      具材を野菜のだしで煮込んでみよう。いつもの味と、どう違うかな?

    3. めんつゆ

      そうめんやうどんの
      めんつゆにプラスしてみて。

      ・野菜のだし200ml(1カップ) ・しょうゆ 大さじ1.5 ・塩 少々

    4. ピクルス

      野菜のだしで、栄養満点えいようまんてんの浸し液がつくれるよ。

    アレンジポイント

    製氷皿に野菜のだしを入れ、ブロック状に冷凍れいとう
    少しだけ使いたい時に取り出しやすく、使いやすいよ。
    煮物、焼きものなんでも
    合うので試して
    みてね!

干す

太陽の力で栄養価がアップ。
野菜や果物の甘みが凝縮するので、より甘くなるよ。
干すことで、長期保存ちょうきほぞんができるようになるのもうれしいね!

ステップ01 食材を選ぼう! ステップ02 道具を用意しよう! ステップ03 つくってみよう!
  1. ステップ01 食材ぼう!

    • 野菜

      だいこん・
      にんじん・
      たまねぎ・
      ピーマン など

    • きのこ

      しいたけ・えのき
      など

    • フルーツ

      りんご・オレンジ・
      キウイフルーツ など

    • ごはん

      炊いたもの

    食材選しょくざいえらびのポイント

    初めての人は、水分が少ないさい野菜やさいを試してみて!
    甘さ、食感がどう変化するのか想像
    しながら、
    食材を選ぶ
    と楽しいよ♪

  2. ステップ02 道具を用意しよう!

    おうちにあるキッチングッズで、すぐできる!
    わからなかったら、大人の人に聞いてみよう。

    用意するもの

    道具
    ●包丁 ●まな板 ●ペーパータオル 
    ●ざるや干しあみ
  3. ステップ03 つくってみよう!

    • 01

      食材をよく洗う。

    • 包丁を使う時は、大人の人といっしょにね!

      02

      食材を好きな大きさに切る。

      包丁を使う時は、大人の人といっしょにね!
    • 03

      キッチンペーパーで食材の表面の水分をふき取る。

    • 干しあみがあると食材を鳥や虫から守れるよ!

      04

      ざるや干しあみに食材が重ならないように並べ、日当たり・風通しがよい場所で干してね。

      干しあみがあると食材を鳥や虫から守れるよ!
    • 05

      時々、表裏を返す。

    • 06

      1~2日後、食材から水分がぬけていたら、できあがり!

    • ※しっかりと干せば、やく1か月保存ができるよ。
    • ※10~15時頃が干すのにベスト。夜間は家のに入れて、次の日外に出そう。
    • ※風通しが悪いとカビが生えることがあるんだ。できあがったものをよく確認してから調理してね。

    観察のポイント

    • ●変化 … 野菜の大きさはどうわったかな?
    • ●食感 … 水分がぬけた野菜の歯ごたえは?
    • ●干し野菜づくりで
      大事なのは、
      「日光」「風通し」
  4. 応用編 「干した食材」を料理に使おう!

    1. フォンダンウォーター

      ボトルに水や炭酸水を入れ、干した果物を加えて30分~ひと晩漬けるだけ!漬けた果物はそのまま食べられるよ。おこのみでサイダーを使ったり、はちみつで甘みをプラスしたりしてね。

    2. 干しだいこんのステーキ

      だいこんを輪切わぎりにして干して好きな味で焼くだけ。

    3. きんぴら

      味がしみみやすいから、
      あっという間にできあがる!

    4. チップス&おかき

      干し野菜や干しごはんを油で
      揚げて、塩で味付け。

    アレンジポイント

    野菜によって干す時間を
    て、自分ごのみの干し時間を探してみよう。
    セミドライにすると素材の味が凝縮、
    ドライなら長期保存に
    ピッタリだよ。

炒る

「炒る」は、水分がぬけてカリッとするまで
火を通すこと。
炒ると、天日しにくらべ、さらにちょう長期ちょうき保存ができるように
なり、風味をアップすることができるんだ!

ステップ01 食材を選ぼう! ステップ02 道具を用意しよう! ステップ03 つくってみよう!
  1. ステップ01 食材ぼう!

    • 野菜や果物の種

      すいか・ゴーヤ・
      メロン など

    • 大豆・そら豆・
      落花生・黒豆 など

    • 生米

      白米・玄米 など

    食材選しょくざいえらびのポイント

    そのままでは味や香りがひかえめな食材も、
    炒ると変化を感じられるよ。
    いつもは捨て
    てしまう部分も「炒る」
    を試してみて!

  2. ステップ02 道具を用意しよう!

    おうちにあるキッチングッズで、すぐできる!
    わからなかったら、大人の人に聞いてみよう。

    用意するもの

    道具
    ●ざる ●キッチンペーパー 
    ●フライパン
  3. ステップ03 つくってみよう!

    • 01

      【下ごしらえ】
      〈豆・生米〉大豆など乾燥かんそうした豆や米は、洗ってたっぷりの水にひと晩ける。
      〈野菜・果物の種〉
      種の周りにあるわたをとって、きれいに洗う。

    • 02

      【下ごしらえ】
      〈豆・生米〉ざるで水気をしっかりきる。
      〈野菜・果物の種〉
      キッチンペーパーなどで表面の水分をふき取る。

    • 豆や生米は水分を吸いすぎる場合があるので、1日間天日しするのがおすすめ。

    • 火をつける時は、大人の人といっしょにね!

      03

      フライパンを火にかけ、温まったら食材を入れて炒る。

      火をつける時は、大人の人といっしょにね!
    • 04

      茶色い焼き色が付き、パチパチという音や表面がカラカラになったら火を止める。

    • 05

      「炒りだね」「炒り豆」
      「炒り米」のできあがり!

    • ※種には油が多いので、食べすぎには気を付けてね。よくかんで食べよう。
    • ※2種類しゅるい以上の食材を混ぜて炒らないでね。

    観察のポイント

    • 加工中かこうちゅう … 炒っている時の色や香り、音はどうかな?
    • ●食べる … 種の身の
      部分も味があって
      おいしいよ。
  4. 応用編 「炒った食材」を料理に
    使おう!

    1. グラノーラ

      フライパンではちみつとサラダ油を温め、炒った米・種、ナッツを入れてさらに炒ってね。お気に入りの食材や「干す」でつくったドライフルーツをくわえてもおいしいよ。

    2. 野菜ふりかけ

      みじん切りにした野菜を炒って、別に炒ったちりめんじゃこやゴマを混ぜて完成!

    3. ポリポリおやつ

      炒った種や大豆・お米にしょうゆ、きな粉、青のりなどをまぶし、おこのみの味付けしてね。

    4. とうもろこしのひげ茶

      とうもろこしのひげを炒ると、こうばしいお茶になるよ。

    アレンジポイント

    炒った食材が引き立つ
    味付けはかな?
    自分ごのみの食べ方を
    見つけてみよう!

凍らせる

野菜を凍らせると、
長期保存ができるように!
風味もアップするんだよ。

ステップ01 食材を選ぼう! ステップ02 道具を用意しよう! ステップ03 つくってみよう!
  1. ステップ01 食材ぼう!

    • 野菜

      トマト・たまねぎ・
      パプリカ・
      とうもろこし など

    • 果物

      りんご・アボカド・
      レモン・ぶどう など

    • ごはん

      炊いたもの

    食材選しょくざいえらびのポイント

    凍らせると野菜の細胞壁が
    こわれるので
    いつもは
    なかなか表に出てこ
    ない栄養が出て

    ることがあるよ。

  2. ステップ02 道具を用意しよう!

    おうちにあるキッチングッズで、すぐできる!
    わからなかったら、大人の人に聞いてみよう。

    用意するもの

    道具
    ●キッチンペーパー ●包丁 ●まな板 
    ●ジッパー付きビニールぶくろ
    ●ストロー
  3. ステップ03 つくってみよう!

    • 01

      野菜や果物はよく洗い、
      キッチンペーパーで表面の水分をふき取る。

    • 包丁を使う時は大人の人といっしょにね!

      02

      このみの大きさに切る(切らずにまるごとでもOK!)
      〈野菜〉ヘタは取りのぞき、
      このみの大きさに切る。
      くだもの〉皮と種は取りのぞき、おこのみの大きさに切る。

      包丁を使う時は大人の人といっしょにね!
    • 03

      ジッパー付きぶくろに食材が平らになるように入れ、の空気をぬいて閉める。ふくろにストローをさして吸うと、の空気がぬきやすいよ!

    • 04

      食材を平らにして冷凍庫れいとうこに入れる。

    • 05

      凍ったらできあがり!

    観察のポイント

    • ●変化 … 冷凍れいとう前後で、
      どんな変化がみられるかな?
      色は?食感は?
    • ●凍らせた食材の水分
      によって、霜ができる
      ことがあるよ。
  4. 応用編 「凍らせた食材」を料理に
    使おう!

    1. トマトジェラート

      凍らせたトマトをすりおろし、レモンじるとう、塩と混ぜたら
      やく1時間凍らせよう。
      ひんやりさわやかなデザートのできあがり!

    2. 冷凍れいとう野菜ドレッシング

      すりおろし凍らせた野菜とレモンを、オリーブオイル、ポン酢、マヨネーズなどと混ぜてドレッシングに!

    3. 焼きいもアイス

      冷めた焼きいもを凍らせるだけで、クリーミーなスイーツに!

    4. スムージー

      凍らせた野菜や果物を使ってチャレンジ!
      食材をおろし金ですってもつくれるよ!

    アレンジポイント

    調理方法によって、
    色々な形に切って
    冷凍保存れいとうほぞんしておくと
    便利
    だよ!

最年少野菜ソムリエプロ 教えてくれる先生 緒方 湊 さん

6歳から野菜づくりを始め、 10歳のとき、「野菜ソムリエプロ」に史上最年少で合格。スペシャリストとして野菜の魅力を全国へはっしん
ちゅう!好きな野菜はヤーコン。