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素材を知り、技術を磨き、使う人に寄り添う。クボタの情熱が世界の産業を支える

素形材

素材に熱や力を加えて形成された部品・部材を素形材と呼びます。これは私たちの身の回りの製品をはじめ、ものをつくる産業においても欠かせないものです。そのため、求められる素形材はお客様によって多種多様。故に、クボタは素材を研究し、技術を磨きあげ、お客様が本当に欲しているものを提供してきました。そこにあるのは社会に貢献したいという情熱。使う人のことを考え抜き、試行錯誤・創意工夫を繰り返し、無形の素材を形あるものにする素形材事業は、クボタの理念を体現した事業のひとつと言えます。素材を知り尽くし、お客様に寄り添ったクボタの素形材は今日も世界の産業を支えています。

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都市基盤の整備
に貢献

建設機械

Construction Machinery

人と食の豊かな
未来を担う

農業機械

Agricultural Machinery

素形材のコア技術

  • 材料開発技術

    TXAX

    さまざまな素材を加工するには、その原料について知る必要があります。クボタは、素形材の開発を通して、素材の性質や特性の知識を深め、材料開発技術を磨いてきました。TXAXはクボタの材料開発技術が生んだ材料のひとつ。チタン酸化合物の形状制御技術や、TiOx多面体の連鎖構造を利用した層間イオン反応技術により開発されたこの素材は耐熱性や高温下での断熱性、耐摩耗性や摩擦の安定性に優れた材質特性を有しており、自動車をはじめとした各種機械のブレーキ用摩擦材など、多彩な用途に活用されています。

  • 材料設計技術

    反応管

    材料を用途に合わせて設計・製造するためには高い材料設計力が求められます。例えば、石油プラントのエチレン生成に使われる反応管「MERT」。遠心力鋳造管の内面に設置したミキシングエレメント(攪拌素子)により、攪拌機能を付したクボタ独自の伝熱管です。攪拌機能により、伝熱効率向上と管内流体の均一加熱を実現。チューブ温度の低減とチューブ内面に発生する炭素付着(コーキング)を低減させ、熱分解炉の効率を飛躍的に向上させます。お客様の多様なニーズに応えられる遠心力鋳造などの製造技術力もクボタ素形材事業の強みです。

1930~1950年代

軍需から民需への転換

1930年代、鉄工業、自動車、航空機、機械工業など重化学工業分野は活況を呈しました。機械工業を支える鋳造業界も軍用品の増産に追われ、繁忙を極めます。しかし一転、戦後になると業界は軍需から民需への転換を余儀なくされ、生き残りの道を模索し始めます。

鋼塊用鋳型 ダクタイル鋳鉄製ロール

特殊鋳鋼に活路を見出した
クボタの鋳鋼技術

試行錯誤の末、鋳鉄から鋳鋼へ市場を拡げたクボタ。他社との差別化を図るため、特殊鋳鋼に重点を置き、国内初の遠心力鋳造法による鋳鋼管を開発します。

1950~1960年代

高度経済成長期に突入。
都市インフラの開発が進む

戦後復興を経て、日本に訪れた高度経済成長は都市インフラの開発を加速させました。新幹線網の拡大や臨海部の埋め立て、港湾施設などの整備が進み、それらを支える鉄鋼需要が増大。鋳造業界はかつての活気を取り戻し、各メーカーの厳しい競争が始まります。

Gコラム 遠心力鋳造複層ロール スパイラル鋼管

製品の独自性を深め、
土木業界という新たな領域へ

鋳鋼管の遠心力鋳造技術を自社のものにしたクボタは、その後も製品の独自性を深めるため研究を推進。土木建築用鋳造資材など、新しい市場に参入します。

1970年代

日本列島改造ブームに沸く
土木業界

日本列島改造ブームが始まり、交通網の整備が加速すると、土木工事関連の公共事業も増大。土木業界はさらに活気にあふれます。それに呼応して、鋼管杭業界もまた活況を迎えます。工事が大型化し、求められる製品の需要も変化していきます。

スパイラル鋼管杭 貸油管

鋼管事業の拡大が生んだ
クボタの代表的鋳鋼製品

独自性の高い特殊鋼管で市場において存在感を発揮していたクボタ。造船ブームや列島改造ブームの流れに乗り、タンカー用貨油管や鋼管杭などが急成長。クボタの代表的な鋳鋼製品にこれらが加わります。

1970~1980年代

石油ショックが産業構造変化と
イノベーションをもたらす

1973年、石油ショックで石油価格が約4倍に跳ね上がり、世界は同時不況に陥りました。この危機を打開するひとつの方法として、各国では省エネ・省資源に取り組みます。しかし、このことが産業構造に変化をもたらし、新技術・新製品の開発を促進します。

シリンダーライナー ロール 反応管

石油ショック後の事業改革

石油ショックにより、大打撃を受けた鋳物・鋳鋼分野。生き残りをかけた新しい方向性の模索は、新技術や新製品を次々と生み出すきっかけとなりました。

1980~2000年代

バブル経済と顧客ニーズの多様化

円高不況を機に発生したバブル経済の隆盛とその崩壊により、日本の経済は長い停滞期へ突入します。国内の需要が低迷する一方、かねてより進んでいた顧客ニーズの多様化が加速。この多様化と製品の差別化を図るべく、業界は新製品・新材料の開発に注力します。

反応管 スキッドボタン 複合リングロール

素形材事業の誕生。
新材質・新技術で領域を拡大

多様化する顧客ニーズを「素形材」というコンセプトで対応すべく、クボタは素形材事業本部を新設し、新材質や新技術の開発に取り組みます。それらは現在の素形材事業を代表する数々の製品を誕生させました。

2000年代~

加速する経済のグローバル化と
ニーズの多様化

近年では経済のグローバル化がこれまでにない速度で進み、中国・ロシア・インド・ブラジルなど、他の新興国が経済的に発展。一方、国内は景気の伸び悩みから業界全体が停滞気味で、産業においても合理化が加速するとともに、顧客ニーズもさらに多様化します。

TXAX ラクニカンジョイント

事業のグローバル化と
細分化する顧客ニーズ

経済のグローバル化に伴い、クボタは官公需事業の基盤強化や海外成長戦略を推進。クボタは国内外のニーズに寄り添い、確かな技術でこれに応えていきます。

素形材の系譜をダウンロードして読む
(PDFファイル:1.59MB)