日本は、国土の約7割を山地・丘陵地が占めており、河川から海までの距離が短く、急勾配であるため、山に降った雨は一気に海に流れ、洪水や土砂災害が発生しやすいといえる。また、地震、火山活動が活発な環太平洋変動帯に位置しており、世界に約1,500あるといわれる活火山のうち、その約1割が集まっている※1。
このように日本では、地理的要因によって発生回数の多い地震に加え、近年では特に大雨や集中豪雨による洪水・浸水などの水害が各地で多発しており、地球温暖化の影響からも、今後発生頻度が上がっていくことが予測されている※2。そのため、水インフラ災害への耐性を向上させ、まず災害を未然に防ぐ。もし、災害が発生してしまった場合には、被害を最小限にとどめる。さらに被災者のさまざまなストレスを軽減する、といったことが課題となっている。
クボタは、災害大国といわれる日本でさまざまな経験を積み、災害に有効な多様な技術や製品、被災地や避難所などで、安心・安全の確保に効果を発揮する設備やシステムを開発してきた。これからもクボタは、日本だけでなく、世界を襲うさまざまな災害に、速やかで的確かつ柔軟に対応し、よりスムーズに復旧できるような、災害に強い社会の構築を後押ししていく。