食料・水・環境分野で社会とSDGsに貢献!「2019クボタ新春のつどい」

2019 . 03 . 18 / Mon

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イノベーションと総合力で豊かな未来を 食料・水・環境分野で社会とSDGsに貢献!「2019クボタ新春のつどい」

文・写真=クボタプレス編集部

地球と人の豊かな未来を創り出すために、SDGsを羅針盤とし、食料・水・環境分野でオールクボタの総合力を発揮し続けているクボタグループ。その全事業が集結する「2019クボタ新春のつどい」が、去る1月16・17日、京都パルスプラザ(京都市伏見区)にて開催されました。グループ各社や販売代理店など全国のお取引先をはじめ、投資家、アナリスト、学生の方など、5,000名を優に超える来場を賜り、新年の幕開けを盛況で飾りました。
日頃からご支援いただいている皆さまに、感謝の意と事業ビジョンをお伝えすべく始まった新春のつどい。本年の展示テーマ『食料・水・環境で社会に貢献! イノベーションと総合力で未来を切り拓こう』のもと、木股 昌俊社長による年頭メッセージ、グローバル・メジャー・ブランドを目指しクボタが注力する「次世代スマート農業」関連新製品の発表や関連会議、展示見学会、運転体験などを展開しました。


新春のつどい総集編動画

自動運転農機と日本型精密農業、連携強化で一段と進化

農業人口の高齢化や減少により、経験の浅い担い手や営農集団への農地の集約が進む、日本の農業現場。担い手農家は、生産コストと労働負荷の低減、収量・品質の向上、生産品の高付加価値化といったさまざまな喫緊の課題に直面しています。農業が“魅力ある強いビジネス”に成長するには、ロボット技術やICT・IoTを活用した次世代スマート農業の実現と普及が欠かせません。
そこでクボタは、農機自動化による超省力化とデータ活用による精密化を主軸に据え、スマート農業の本格的な研究に取り組んでいます。これまでに、GPSを搭載した田植機、トラクタ、コンバインを「ファームパイロットシリーズ」と称して、販売を展開。新春のつどいでは、新たに開発中の自動運転農機「アグリロボ」3機種の試作機を新技術のステージ上に公開しました。発売中の中型トラクタ・普通型コンバインに加え、自動運転に対応した大型トラクタや自脱形コンバイン、自動旋回も可能な8条植え田植機を今年から2020年までに随時市場投入する予定。農家の多様なニーズに対応した自動運転農機のラインナップ拡充を目指しています。これらの新たな自動運転農機を目当てに訪れた来場者も多く、高度な技術の結晶に接して感嘆の声が聞かれました。

“アグリロボ3兄弟”とも呼ばれている、試作機3種(左から田植機、トラクタ、コンバイン)。

Kubota Smart-Agri System (KSAS)』は、農業機械とICTを利用して営農を“見える化”することで、農作業の効率と生産性を上げ、「儲かるPDCA型農業」を実現する新しいソリューション。現在も高度なデータ連携の拡張を進めています。
すでに製品化されている食味・収量のデータ管理や圃場の自動水管理、乾燥システムのほか、新たにKSASと連携した施肥用ドローン、乾燥システムなどを出展。2019年5月にリリース予定のWebサービス『MY農機』もその一環です。稼働中の農機・燃料の状況やエラーアラートなど、リアルタイム情報が遠隔管理を支えます。

※画像クリックで拡大されます。
肥料散布用だけでなく、生育異常や雑草の活性度を赤外線で判別するリモートセンシングドローンも現在開発中。農業に関わるあらゆるデータをKSASレイヤーマップに集約させ、高い付加価値を創出するスマート農業を推進します。

2014年に販売を開始し、2018年9月集計時点で導入農家は6000軒以上に。KSAS対応農機と連携したデータの活用によって、就農者の誰でも簡単・効率的に、高収量・良食味米や安心安全な農作物づくりができ、農業経営基盤が強化されます。

ポストハーベスト技術部のソフトウェアエンジニア、中西さん(過去の記事に登場)。収穫コンテナや乾燥機などの通信をより安定して利用できるよう、連携を強化したとのこと。
機械の位置や状況、稼動時間、燃費消費量などを端末で確認。即時のエラーアラート、トラブルシューティングの指南が心強い、『MY農機』のWebサービス。

百聞は一見に如かず――来場の楽しみ、体験ゾーン

来場の方々にスマート農業をより身近に感じていただこうと、初めて企画された自動運転農機の試乗体験ゾーン。「昨今話題の自動運転農機に乗れる!」とあって、大にぎわいでした。GPSによる直進アシスト機能を搭載した小型トラクタは、全くの初心者でも凹凸がある路面をまっすぐに走行する精度を誇ります。スマート農機の実際の動きや乗り心地を体感した試乗者は、そのインパクトに驚きと満足の表情でした。


直進アシスト機能付き自動運転農機。収穫作業の高効率化や高精度化、軽労化を図り、日本農業の活性化に寄与します。
参考出展の自動運転農機は、VRで走行や農作業の体験が可能。近い市場投入を見込んで開発が進んでいます。
ドローン操作の体験も。農薬散布、生育状況把握、害獣対策など、精密農業におけるドローンの役割は広く有益です。

※画像クリックでサイトへリンクします。
新春のつどいで紹介された田植機・トラクタ・コンバイン試乗体験動画。臨場感あふれるVR体験をお楽しみください。

クボタCMで大反響の逆輸入製品、国内販売決定

海外、とりわけアメリカで圧倒的シェアと認知度を誇る、クボタ製ユーティリティビークル(以下、UV)は、オフロード専用の多目的四輪車です。トラクタの技術をもとに開発され、高い耐久性・走破性で操作性もよく、地盤が軟弱な場所や凸凹の多い不整地などでも安定した走行が可能。これまで北米・欧州が主要マーケットでしたが、国内で熱望する声を受け、ついに販売開始が決まりました。
アメリカでは、自然公園の管理や消防車両が入れない場所での消防/救助活動など、農業用途を超えて活躍中のUV。山がちな地形の多い日本における機動力と可能性に期待が膨らみます。農地から工事現場やレジャー施設まで多岐にわたるシーンで、人々の移動や道具・資材の運搬に役立つ姿を見かける日も近いでしょう。[販売開始は2019年7月予定]

農業分野以外にも、工事現場やレジャー施設における移動・運搬用途などに活用されることが見込まれます。※公道での走行は不可。

◆難所の作業をサポートする利器、ほかにも

農作地周辺を整備するために行う夏場の草刈りは、重労働のひとつ。特に全国の耕地面積の約4割を占める中山間地域では、傾斜地での作業となり、安全性と効率性を確保した草刈機の需要が拡大しています。そのような中山間地域の斜面での草刈りに適したラジコン草刈機も、会場にお目見えしました。もはや斜面に足を踏み入れず、ラジコン遠隔操作で作業の大幅な省力化が図れます。


傾斜地や畦畔の草刈りは重労働。高齢化や人手不足に伴い、中山間に耕作放棄地が増す一因になっているともいわれ、省力管理は急務です。

“食料・水・環境のプロフェッショナル”の飽くなき挑戦

2017年に開発した『Kubota Smart Infrastructure System (KSIS)』は、水環境インフラのイノベーションを創出するIoTサービスです。24時間遠隔監視・来歴収集・診断などにとどまらず、監視データに基づく現場の維持管理、ひいては経営の強化に有益なトータルソリューションとして、水処理/水管理システムと連携した利活用の実用化を間もなく迎えます。

つどいの会場では、ミャンマー/ティラワ経済特区内でのKSIS導入実験について、パネルで紹介。水問題は往々にして、地域の経済・風土・生活習慣などが根底にあり、複雑に影響し合っているものです。クボタの技術とノウハウを結集し、現地の水環境インフラ改善をハード・ソフトの両面からニーズをくみ取ります。ティラワの工場内に浄水施設の維持管理システムを試験導入し、施設運転の記録・管理をシステム化、報告作業などを省力化する予定。万一の異常検知や故障に際しては、管理会社を含め警報メールでの周知、蓄積された運転データから原因特定・診断を行い、迅速な初動対応や復旧作業につなげます。

また、国内初の水田用自動給排水栓システム『WATARAS』(国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構[農研機構]発表)を昨年に続き出展。スマートフォンやPCで水田の状況を把握して、遠隔操作により自動で水門開閉や給水・排水制御を行えることは、大きな革新です。さらなる研究開発を経て、かんがい水位のクラウド水管理システムとKSAS・KSISを連携することで、稲作に関わる水管理の自動化が実現します。“食料・水・環境のプロフェッショナル”のクボタだからこそ創り出せる、スマート農業の未来像といえるでしょう。

※画像クリックで拡大されます。
かんがい水位のクラウド水管理システムとKSAS・KSISの連携が実用化する日は、遠くありません。

200馬力帯の大型クラスでグローバル市場へ

100馬力帯以下の小型産業用エンジンメーカーとして、世界トップクラスの実績をもつクボタ。さらに大きい馬力帯での世界トップシェアを見据え、2017年に満を持して200馬力帯への進出を発表しました。新春のつどいでは、新開発モデル『V5009(排気量5.0L)』を国内初披露。ラインナップを拡充して建設機械・産業機械メーカーの供給先を広げ、高度化・多様化するグローバル市場を引き続き牽引していきます。

クボタの産業用エンジンは、究極のクリーンエンジンを目指した取り組みが圧倒的な強みです。全世界で環境保全意識が高まるなか、今年からヨーロッパで順次施行される次期排出ガス規制「Stage V」は当面、世界で最も厳しいオフロード向け排出ガス規制となります。厳格な規制や大型製品ゆえの技術的課題をいずれもクリアしたV5009は、四気筒でコンパクト性を維持し、単位排気量あたり最大出力の高馬力で、同じ出力クラス最高レベルの低燃費性能が特徴。設計の柔軟性・メンテナンス性の向上も図った大型産業用ディーゼルエンジンです。[2020年以降に量産・欧州、中国などを中心に世界各地で販売開始予定]

2019年から欧州で施行される排出ガス規制「StageV」。厳しい規制に敏感な海外ユーザーにも、クリーンで頑強なクボタエンジンは、全幅の信頼を得ています。

生まれ変わった糖度計『フルーツセレクター』

「大切に育んだ青果物に、光を照射するだけ」。まったく傷つけることなく糖度/酸度を計測するクボタの『フルーツセレクター』は、短時間で簡単に測定ができ、生育状況の確認や適正な収穫時期の判断を助け、品質向上や価格設定、消費者の信頼獲得などに役立ちます。また、その精度の高さから、生産者様だけでなく各研究機関や農業大学などでも多くの採用実績があります。

据え置きタイプの新しいフルーツセレクターは、従来機よりも63%サイズダウンし、省スペース化。測定時間も約2/3に短縮。

クボタプレスの過去記事においても、高知県のまるはり梨や香川県のイチゴ園のエピソードを取り上げ、青果物農家やユーザーの反響を紹介しています。好評のフルーツセレクターをいっそう便利にリニューアルしました。今後も高品質ブランド創出を支える活躍が期待されます。

東京五輪がやって来る! クボタファーム、JGAP取得を支援

迫り来る2020年夏の東京オリンピック・パラリンピック。施設やインフラ、各種サービスの整備が進む一方で、日本産食材を選手村で提供できないのではと危惧する声が上がりました。国産食材の調達条件にGAP認証があり、大会関係施設内の選手村などに食材を提供するには、日本発の世界水準GAP認証制度「JGAP」の取得が必須です。ところが、まだその取得率が低いことから、農林水産省は、認証取得の促進と国際認証としての普及拡大を急いでいます。
JGAPの対象は青果物・穀物・茶。農薬・肥料・水・土・組織など、農場管理の明確な指標があります。導入すると農業生産活動の適切な管理が成り立つうえ、認証を取得すればJGAP認証マークを付けることができ、食の安全や環境保全に取り組む農場として、消費者の信頼が得られます。クボタファームでは、JGAPの基準達成・認証取得を目指す全国の農家をサポートすべく、この取組みを率先し、「アグリ中九州」「クボタeファームやぶ」でJGAPを取得しました。現在は、認証取得のための指導や帳票の共有も行っています。自分たちが丹精込めて作った、おいしくて栄養価が高く、安心・安全な日本の食材でおもてなしを――農家の方々の想いと夢に、クボタは寄り添います。
*Good Agricultural Practice [世界基準の農業認証]: 食品安全・労働環境・環境保全に配慮した、持続的な生産活動を営む優良企業に与えられる世界共通ブランド。

「日本で開催される五輪に、自分のところで作った食材をぜひ出したい!」農家さんの想いと夢をかなえるために、クボタはJGAP取得をお手伝いします。

事業活動を通じ、社会と企業の持続的な発展を

先にKSISについて言及した水環境ゾーンには、ほかにも注目のポイントが。近年、日本列島は大規模な自然災害や異例の気象に見舞われることが多く、それらに備えた基盤を敷設する重要性が増しています。地震・台風などの自然災害や津波・液状化などの二次災害に対して強靭性に富むハザードレジリエント ダクタイル鉄管(HRDIP)、下水/産業排水汚泥の浄化に液中膜(MBR:膜分離活性汚泥法)を使用した肥料化処理技術もお披露目しました。

このように、食料・水・環境すべての分野にわたり、グローバルリーダーを目指して邁進するクボタ。高度でクリーンな技術力、豊富なラインナップと信頼厚いサービスをもって、地球と人の豊かな未来、SDGsに貢献していくビジョンを展示の随所に反映し、「2019クボタ新春のつどい」に訪れたすべての方と共有しました。
そして、最後に紹介するのは、前年までなかった初の試み“ライブキッチン”のコーナー。玄氣堂の実店舗やオンライン販売で人気の玄米ペーストを使用したパスタやお菓子を試食用に振る舞いました。見どころ満載の会場を回った来場者は、モッチリした食感とやさしい味わいに癒されていました。

全国的に台風や豪雪など、地震以外の被災も目立つ日本。耐震性・耐久性の向上は、日々の生活維持に不可欠です。
クボタの液中膜(MBR)は、「微生物による分解処理」と「膜によるろ過」を組み合わせ、生活排水や産業排水を浄化する仕組み。
ライブキッチンの様子。玄氣堂の玄米ペーストを使用したパスタに魅了され、展示見学中の来場者が試食に立ち寄ります。
どこの美術館かと見まごうトリックアートにびっくり。建設機械事業部とパイプインフラ事業部がコラボしたインスタレーション。

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