KUBOTA GLOBAL INDEX  
トラクタ、その発展と世界的展開
北米向けトラクタ。農業及びその周辺作業や酪農、さらに軽土木作業など様々な方面で活躍する
 国産トラクタが誕生して半世紀。日本におけるトラクタ技術の革新は目覚ましく、時代を追うごとに最先端の技術が導入され、農業の機械化に大きな影響を及ぼしてきた。トラクタの技術の歴史は、農業の近代化の歴史でもあるとも言える。クボタはそのリーディングカンパニーとして、常にトラクタの新領域を拓いてきた。
  今日、クボタトラクタは日本は言うまでもなく、米国をはじめとして世界で高く評価されている。それは、日本の農業において鍛えられた技術と品質があるからにほかならない。
 そして、世界に目を転じると、トラクタは農業の分野で活躍しているのはもちろんのこと、農業の枠を越えて、芝刈り用や軽土木作業用など幅広い用途で利用され始めている。しかも、それぞれの用途で新たな進歩を始めている。トラクタが新たな可能性を秘めて、今クローズアップされているのだ。
 今回は、日本におけるトラクタの進化・発展の秘密を探るとともに、世界に進出する中で新たな展開を見せるトラクタビジネスに迫る。


日本で育ち、世界で認められたクボタトラクタ
日本の農業を牽引するトラクタ
 整地を走るクルマと違って、不整地の走行が求められるトラクタは農業を中心に「働く自動車」の代表として世界中で重宝されている。トラクタは農業分野で活躍する自動車ではあるが、その発展の経緯は社会の発展、変化と深くリンクしている。
 特に、日本において約半世紀にわたるトラクタの開発への取り組み、その技術進化は目覚ましい。今では世界的に見て最高峰の水準に達しているといっても過言ではない。クボタが純国産のトラクタを開発したのは、日本が高度経済成長期に入った1960年初頭。日本の産業が工業にシフトし、農業人口が減少する中、労働力をカバーする形で急速に普及した。それとともに、クボタでは農家に密着した製品開発を行い、トラクタの性能、品質を格段に向上させた。ユーザー視点に立ったトラクタを作り出していったことで、日本の農業の近代化に大きく貢献してきたのは間違いない。今なお、クボタのトラクタの進化は続いており、画期的な技術が登場している。


世界における「KUBOTA」というブランド
北米で圧倒的シェアをもつ、ガーデン向けトラクタ
 今や世界規模で販売されているクボタのトラクタ。北米の市場を中心にして、日本と欧州、そして日本以外のアジア諸国の四極において、クボタは確固とした地位を築いた。特に米国ではKUBOTAは一流ブランドとして広く知れ渡っている。
 現在、クボタトラクタは日本国内よりも米国を中心とした海外展開が目覚しい。トラクタを含む内燃機器関連部門の売上高は、2004年度に海外が国内を上回って以来、その差は年々広がっており、同部門の海外比率は実に6割を超える。この数字を見ても明らかなように、クボタはまぎれもないグローバル企業であり、しかも世界の中でKUBOTAブランドはきわめて高い評価を得ている。
 中でも売上高の増大が著しいのが北米市場だ。クボタは1970年代から市場の開拓に着手し、90年代から急速に販売台数を伸ばしてきた。2005年には累計の販売台数が100万台を突破。北米市場の特徴は農業以外での用途が広がっている点。富裕層を中心に芝刈りなどのガーデニング向けトラクタが人気のほか、軽土木工事といった分野でも売り上げを伸ばしている。今や100馬力以下のクラスでは販売される3台に1台がクボタトラクタなのである。
 このほかに、欧州やアジア諸国においてもクボタのトラクタは着実に販売台数を伸ばしている。それというのも、各国・各地域のユーザーを訪問し、そこから市場ニーズを調査・分析し、それぞれの事情に合った仕様で製品を開発、投入するなど、現地の声を優先した、地域密着の姿勢が受け入れられているからだ。


ユーザー視点でのものづくりを徹底
トラクタ技術を応用し誕生したユーティリティ・ビークル(多目的四輪車)は、爆発的なヒット商品となった
 クボタのトラクタは世界においてなぜ評価されているのか? それは、製品に対する評価が世界一厳しいとされる日本のユーザーの要望に応えるためのものづくりを、長年にわたって追求してきたからにほかならない。1960年代から約半世紀の間、クボタはトラクタの開発に努め、ユーザーの視点で性能と品質の向上に尽力してきた。そのことが世界での高い評価につながっている。
 開発当初からクボタでは、農家の方々と文字通り寝食をともにしながら、農作業に役立つものづくりを追求してきた。そして、開発した新製品はすぐさま農業の現場に持ち込み、農家の厳しい声に耳を傾け、改良を重ねてきた。その繰り返しこそ、世界に冠たるクボタトラクタの強さである。今なおこの精神は変わることなく、ものづくりの基本として大切に守り続けている。
 日本の農業を支援する機械として誕生したクボタのトラクタは、世界の市場に浸透していく中で、農業の枠を超えてさまざまな分野で活躍している。それはトラクタという機械の新たな可能性を示唆するものであり、クボタの企業スローガンである社会の底力として、豊かな暮らしを支え続けるという企業姿勢をしめしているものでもある。
そして、トラクタは今なお完成形ではなく、進化の過程にある。
 
クボタトラクタの進化-1 国内編 「水田を耕せる乗用トラクタをつくりたい」
それは、開発陣の夢であるとともに、農家の夢でもあった。
クボタトラクタの進化-2 国内編 「何としても農家に役立つ機械を作っていかないといけない」
その思いが新技術を生んだ。
Column(コラム)
「筑波工場に見る高品質の追求」
「品質の悪いものは工場の外に出さない」
それがクボタ筑波工場での合言葉である。
クボタトラクタの進化-3 国内編 「パワクロは、北海道の農家になくてはならない」
ヒット商品『パワクロ』に迫る。
クボタトラクタの進化-4 海外編 米国から欧州・アジアと海外展開が進むクボタトラクタ。
世界各地でクボタの「現実主義」が生きている。
クボタトラクタの進化-5 海外編 マップ戦略にVIP作戦、そしてブランディング。
北米市場での成功要因を振り返る。
クボタトラクタの進化-6 海外編 「マーケットにすべての答えがある」
クボタは、綿密な市場調査で欧州・アジアの更なる市場拡大を狙う。
クボタトラクタの進化 展望編 「トラクタの秘めた可能性を進化させる」
クボタのトラクタ技術は、新しいステージへと歩き始めた。
 
 
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