クボタは半世紀以上にわたり、建設機械の高度な技術とノウハウによって、都市整備に貢献してきた。都市型工事には欠かせないミニバックホーの先駆者であり、以来、各種小型建設機械を、国内、そして欧州・北米をはじめとする海外市場に供給している。
クボタが取り組む、小型建設機械による都市整備は、2015年9月、国連サミットで採択された「SDGs」(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)の方向性に合致するものだ。「SDGs」は、国際社会の共通目標として、持続可能な世界を実現するための17のゴールから構成されている。その11として「住み続けられるまちづくりを」が示され、目標として掲げられたのが「都市と人間の居住地を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする」ことだ。
このSDGsが掲げる目標の実現と、クボタが小型建設機械で展開するインフラ、住宅などの都市整備には強い親和性がある。近年は、アジア、南米、アフリカ諸国の急速な都市化を支援。一方、住宅・インフラ整備で旺盛な建設投資が進む北米において、クボタの建設機械は高い評価を獲得している。
今回はアメリカ市場にフォーカスして、クボタの建設機械事業の取り組みをレポートする。