国連資料※1によると世界の人口は2019年の77億人から、2030年には約10%増加し、85億人に達すると見られている。また、2018年には世界で33都市だった人口1,000万人以上のメガシティが、2030年には43都市に増え※2、人口の都市集中はますます進んでいくと予想されている。人口が増えれば増えるほど、これまで以上に快適に生活できる社会基盤の整備と環境の保全が求められるのだ。
クボタは、1974年のミニバックホー※3量産開始以来、約50年にわたり国内外の豊かな生活環境実現に貢献してきた。その後、世界的に環境意識が高まる中、厳しい環境規制やエコ品質に対応し、常に世界各国の厳しい排出ガス規制をクリアし続けてきた。さらに、クボタは現場や使い手のことを考慮した設計とオペレーターフレンドリーな機能・操作性でミニバックホーを進化させ、信頼を得るとともに、小型建設機械全般にその開発対象を広げ、欧州や北米だけでなく、中国をはじめとするアジアなどで高い評価を獲得していった。また、小ロット多品種、コストダウンといった多様なニーズはもちろん、環境対応や開発面でも世界規模で最適化を可能にする同時多元設計で応え、高い信頼性と低いコストを実現していった。
そしてこの先、環境基盤の整備と環境適応性がより求められる欧州や北米、そして都市部の人口増で都市や環境の基盤整備が急がれるアジアや中東、爆発的な人口増加が予測されるアフリカ諸国で、建設や住宅、農業などすべての市場でクボタの小型建設機械は躍進し、その存在感を増すと推測される。クボタの小型建設機械もさらなる電動化と自動化で環境性能や操作性を高めるとともに、新たなラインアップを開発し、未来の社会基盤の整備と環境保全に貢献していく。