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クボタが世界最大のテクノロジーイベント「CES®」に初出展!持続可能な農業の未来「New Agri Concept」とは

2024 . 02 . 29 / Thu

「New Agri Concept」に手をかけながら写真に収まるクボタ・北尾裕一代表取締役社長。

写真・文:クボタプレス編集部

1890年の創業以来、食料・水・環境に関する地球規模の課題解決に取り組んでいるクボタ。農業においては、稲作はもちろんのこと、畑作や果樹栽培などが抱える課題と向き合い、時代の先端を行くテクノロジーを活用したソリューションを提供しています。

クボタは、農業の未来像を世界と共有する場の1つとして、2024年1月9日〜12日にかけてアメリカのネバダ州・ラスベガスで開催されたデジタルテクノロジーイベント「CES®2024」に出展し、新たな農機のコンセプト「New Agri Concept」を発表しました。

食料・水・環境に関する事業を展開するクボタがなぜCES®に出展したのか?本記事ではその目的と、展示の目玉となった「New Agri Concept」について紹介します。

最先端のデジタルテクノロジーが集結するイベントとなったCES®

CES®の歴史は50年以上にわたっており、第1回が開催されたのは1967年です。当初は、最新家電の商談会という顔を持つイベントでした。しかし現在ではその位置づけが変化し、家電にとどまらず、最先端のデジタルテクノロジーを主役とした世界最大級のイベントとなっています。

AIやエレクトロニクス、オートメーション、データなど、さまざまな産業やテクノロジーが集うイベントへと変貌したCES®は今や、「これらのテクノロジーが融合し、社会にどのような価値を提供するのか」「どのように社会課題の解決に寄与するのか」といった社会的関心に応える場になっているのです。

多くの来場者で賑わうCESの会場の様子。

幅広い業界から多くの企業が参加し、年々大きな盛り上がりを見せるCES®の会場。

2024年のCES®は、「人工知能 / Artificial Intelligence」「万人のための人間の安全保障 / Human Security for All」「モビリティー / Mobility」「持続可能性 / Sustainability」をテーマに開催され、13万5,000人以上が来場しました。出展企業の数は実に4,300社以上。その業種もIT企業から小売業まで幅広く、今回の基調講演を飾った企業(シーメンス、ロレアル、ウォルマート、インテル、ヒュンダイ、クアルコム、ベストバイ)を見ても、多種多様な企業が参加していたことが伺えます。

クボタはなぜCES®に出展したのか?

2021年に長期ビジョン「GMB2030」を発表し、「豊かな社会と自然の循環にコミットする“命を支えるプラットフォーマー”」をめざすことを掲げたクボタ。そのための取り組みの1つが、テクノロジーを基軸としたイノベーションです。

CESの会場内のクボタブース。

異なる業界のグローバルカンパニーのブースと並ぶクボタブース。

クボタは130年以上、食料の生産性向上や安定供給、安心・安全でレジリエントな水インフラの構築、社会や産業を取り巻く環境を改善する技術を開発し、イノベーションを生み出しながら、さまざまな課題を解決する技術・ソリューションを社会実装してきました。

クボタがめざすのは、次世代技術を駆使しながら、既成概念にとらわれずスピード感をもってソリューションを提供する、未来の命と暮らしを支えるプラットフォーマーです。そのためには、自社が持つ技術だけではなく、他業界との連携や共同研究が必要になると考えています。

そこで、多彩な業界から企業や参加者が集まり、社会的関心の高いイベントであるCES®に出展し、従来の農業の形を超えた未来像であるNew Agri Conceptを発表しました。クボタが持続可能な社会を実現するための優れた技術とソリューションを提供できること、社会課題を解決する企業としてイノベーションを推進していくことを伝えるとともに、クボタが描く農業の未来像を幅広いステークホルダーと共有することで、ソリューション領域の拡大や、ソリューション実現のスピードアップにつなげることが大きな狙いです。

新しい農業の姿「New Agri Concept」とは

今回クボタがCES®に出展したNew Agri Conceptは、電動の自動運転農機です。

CESのクボタブースで展示された「New Agri Concept」。

クボタがCES®2024に出展した「New Agri Concept」。さまざまな機能を備え、新しい農業の未来像を描いています。

現行の自動運転農機とは異なり、New Agri Conceptは人間の目視による監視を必要とせず、カメラやセンサーからの情報をもとに自律的かつ安全に作業を行うことができます。6つの独立したモーターによって耕うんや運搬など多彩な作業が可能で、ワイン用のブドウ畑での作業をはじめ、幅広い用途での利用を想定しています。

6分以内に10%から80%までチャージできる急速充電機能に加え、自動データ収集、リアルタイムモニタリング、潜在的な問題を明らかにするAI、水管理の自動化機能、生産性向上を支援するデータプラットフォームなどのキーテクノロジーを搭載。従来の農機からさらに汎用性が高められています。

会場で公開されたコンセプトムービーでは、営農データの自動収集やAIによる高度な分析、遠隔での作業状況監視といった先端技術とNew Agri Conceptを組み合わせた、未来の農業の姿が表現されています。

New Agri Conceptは、未来の持続可能な社会への招待状

「社会をより良くするための技術革新に取り組むという、クボタの伝統的な設計哲学の上に構築されたNew Agri Conceptをお披露目できたことを大変うれしく思います」と語るのは、Kubota North America Corporationのシニアテクノロジストであるブレット・マクミッケルさんです。

Kubota North America Corporationシニアテクノロジストのブレット・マクミッケルさん

ブレット・マクミッケルさん

「私たちの仕事の核心は、世界の社会課題に対するソリューションの一部として当社の製品を容易に組み込めるようにすることです。New Agri Conceptは、デジタルとフィジカルを融合させ、お客様により最適なソリューションを提供できる未来の可能性を示しています」とマクミッケルさんは話します。

「生産者から消費者に至るまで、フードバリューチェーン全体でソリューションを提供するというクボタのビジョンを実現するためには、AIやコネクティビティ、自律化など、多くの技術を結集させる必要があります。今回クボタがお見せしたのは単なるビジョンではなく、テクノロジーがお客様とシームレスに連携し、より持続可能で効率的な社会を実現する未来への招待状です」

最後に、「私たちは共に、妥協することなく、私たち全員の利益のために、より持続可能な社会を創造することをめざします。クボタはそのビジョンに投資していきます」と語ったマクミッケルさん。New Agri Conceptのような、さまざまなテクノロジーが融合したソリューションを通して持続可能な社会を実現していく。そんな未来像の実現に向け、クボタは今後も優れた製品・サービスの開発を推し進めていきます。

* CES®は、Consumer Technology Association (CTA) の登録商標です。

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