2012年08月28日
福島県郡山市で仮設住宅居住者向けの市民農園づくりをサポート
株式会社クボタとグループ会社の株式会社南東北クボタは、東日本大震災復興支援活動の一環として、福島県郡山市内の仮設住宅入居者向け農園の開設に向け、当社の農業機械などを用いて現状の休耕田を畑地に転換する土木・農作業やミニ耕うん機の提供などのサポートを行いました。8月25日(土)に、福島県郡山市内の仮設住宅入居者向け農園「おだがいさまファーム」が開園しました。
記
1.「おだがいさまファーム」の概要
(1)所在地 | 福島県郡山市富田町字若宮前32東隣(応急仮設住宅東側の隣地) |
(2)運営 | おだがいさまセンター(正式名称:富岡町生活復興支援おだがいさまセンター) |
(3)代表者 | 天野 和彦センター長 |
(4)面積 | 2反7畝 (約2,600㎡) |
(5)栽培作物 | キャベツ、大根、白菜、ジャガイモ、サツマイモ、茄子、胡瓜、観賞用花き等を栽培する予定 |
(6)利用者・人数 | 仮設住宅入居者を中心に60名程度の利用を見込んでいます |
2.当社の支援内容
- (1)排水作業、草刈、耕うん、施肥など休耕田を畑地に転換するための土木および農作業
- (2)資機材を保管する倉庫の設置
- (3)当社製ミニ耕うん機(6台)の寄贈
【開園前の土木・農作業】 |
【ミニ耕うん機の使用方法説明】 |
【苗の植付けの様子】 |
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3.仮設住宅における「コミュニティー農園」について
阪神・淡路大震災復興期には、仮設住宅生活の長期化に伴い入居者の孤立化(ひきこもり、孤独死)が大きな社会問題となりましたが、東日本大震災の被災地では放射能の問題もあり、更なる避難生活の長期化が懸念されています。
この問題を解決するためには「やりがい」を持つことや、地域との良好な関係を築くことが不可欠であり、そのための「場」の形成が課題となっています。その解決策の一つとして、農作業を通じて入居者と地域の方が世代を超えてコミュニティーを形成する場としての「コミュニティー農園」を設ける動きが一部で始まっています。
当社とグループ各社は、これまでも宮城県や岩手県で農作業を通じた「ふれあい」「憩い」「楽しみ」の場としての農園作りのお手伝いをしてまいりました。
<これまでの実績>
場所 | 開設日 | 運営者 | 面積 | 当社の支援内容 |
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岩手県釜石市 平田地区 |
H24.6.23 | 仮設住宅自治会 仮設住宅住民 |
約250m2 | 耕作放棄地再生・施肥作業、 資材・資材倉庫・階段・ミニ耕うん機の提供 |
宮城県石巻市 石巻北高校 飯野川分校 |
H24.6.27 | 石巻北高校 飯野川分校、 雄勝中学校、船越小学校、 仮設住宅住民 |
約300m2 | 農園拡大作業(客土・施肥)、 資材・資材倉庫・ミニ耕うん機の提供 |
岩手県宮古市 松山地区 |
H24.8.4 | 仮設住宅支援(NPO) 社会福祉協議会 仮設住宅住民 |
約1,200m2 | 資材・資材倉庫・ミニ耕うん機の提供 |
写真左側より
・釜石市 : 仮設住宅に隣接する荒地を整備して「みんなの農園」を開園。
・石巻北高校飯野川分校 : 同校には被災した船越小学校、雄勝中学校、応急仮設住宅が同居しており、仮設住宅入居者、小中学生、高校生など世代を超えた交流の場になっている。
・宮古市 : 仮設住宅支援NPO、社会福祉協議会と弊社が連携・協働した事例。宮古市内に点在する仮設住宅から広く利用者を募集。
以上
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