「いぐさハーベスタ」の生産を再開・市場へ再参入 日本の伝統産業である「い業」の継承に貢献
2017年3月27日
株式会社クボタ(本社:大阪市浪速区、代表取締役社長:木股昌俊、以下「当社」)は、畳表の原料であるいぐさを収獲する機械「いぐさハーベスタ」の生産を再開し、改めて市場へ参入します。
いぐさ栽培における機械化体系の継続により、日本の伝統産業である「い業」の継承に貢献してまいります。
記
1.開発の背景
- いぐさは主に熊本県で生産(全国の生産量のうち98%以上、農林水産省特定作物統計調査<平成28年産>)されており、主に畳表の材料となることで知られています。
- いぐさの収穫は、重労働が要求され、かつ特殊な作業体系であることから、専用機が用いられています。しかしながら、住宅の洋風化や輸入畳との競合などによりいぐさ生産農家が減少し、これに伴ってハーベスタの需要台数も大きく減退したことから、平成20年頃までに当社を含めた農業機械メーカーがいぐさハーベスタ事業から撤退しました。
- 一方で、熊本県は日本の伝統産業である「い業」の継承に向けた活動を推進されており、当社に対して、いぐさハーベスタ再生産の強いご要望を頂きました。
- 当社でも、農業機械メーカーとして、地域の特産物を含めた日本農業の活性化の取り組みを強化しております。このような状況下、今回、産地のご要望にお応えすべく、いぐさハーベスタを改めて市場に導入することとなりました。
- いぐさ栽培における省力的な機械化体系の継続により、伝統ある国産畳表の継承に貢献して参ります。
2.製品概要
名称 | クボタ いぐさハーベスタ(2条刈) |
---|---|
発売日 | 平成29年5月 |
生産台数 | 100台(平成29年~31年の限定生産を予定) |
型式 | IG-5S |
希望小売価格 | 7,452,000円(税込) |
- これまでの導入事業における生産者自己負担と同程度の御負担で導入頂けるよう、国・県・市町において、支援措置が講じられることとなっています。
【主な特長】
- 陸内協自主規制に適合した環境にやさしいガソリンエンジンを搭載
- 定格出力6.6kW(9.0馬力)のガソリンエンジンにより、パワフルな作業を可能としました。
また、日本陸用内燃機関協会が定める排出ガス自主規制をクリアしたクリーンなエンジンです。
- 定格出力6.6kW(9.0馬力)のガソリンエンジンにより、パワフルな作業を可能としました。
- いぐさにやさしい選別・搬送機構
- クボタ独自のブロワすぐり方式(風力による選別方式)で、いぐさを傷つけることなく、高精度な選別を実現しました。
- 搬送部にはスポンジ挟持ベルトを採用しました。いぐさへの押力を低減しながらも、確実に保持し、搬送します。
- 荷台リフトを標準装備
- 荷台は上下に動くリフト式ですので、運搬と束おろしの大幅な省力化が可能です。
また、荷台部分は50~60束を積載できるワイドスペースとしております。
- 荷台は上下に動くリフト式ですので、運搬と束おろしの大幅な省力化が可能です。
- 製品に関するお問い合わせ先
-
アグリソリューション推進部 (TEL.06-6648-3938)
以上
ニュースリリースに記載されている情報は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承下さい。