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環境マネジメント

 クボタグループは、クボタグローバルアイデンティティや環境宣言に基づいて、各拠点・事業部門で業務運営を行うため、環境マネジメントシステムを体系的に整備しています。さらに、拠点・事業部門の活動形態に応じた環境マネジメントを推進しています。 特に、生産拠点では、エネルギーや廃棄物などの環境負荷が大きく、大気汚染や水質汚濁のリスクがあります。それらに適切に対応するため、ISO14001やEMASをベースとした環境マネジメントシステムを構築し、決められたルールに基づいた業務運営と環境保全活動の継続的な改善に努めています。

環境法令遵守状況

 環境法令を確実に遵守して環境事故を未然に防止するために、環境保全に関して定めた規定類に従って業務を運営しています。排出ガス・排水・騒音・振動などについては、生産拠点ごとに法律や条例の規制値より厳しい自主管理値を設定して徹底した管理を 実施し、環境関連法規制の不遵守や苦情があれば、速やかに関係行政機関と本社に報告する体制をとっています。
 また、拠点における環境保全のしくみや活動内容が、適正に実施されているかを確認する環境監査や、環境リスクの状態を明確にして改善につなげることを目的とした環境リスクアセスメントを毎年実施することによって、環境法令違反や環境事故の防止を図っています。
 しかしながら、2017年には排水の規制値超過が国内生産拠点で2件と国内グループ会社で1件、地下配管の破損による油の漏えい事故が国内生産拠点で1件、産業廃棄物処理契約の不備が国内グループ会社で1件発生しました。これらについては、周辺環境への影響を調査するとともに再発防止に取り組んでいます。なお、罰金や罰則の適用はありませんでした。

クボタグループの環境マネジメントシステム

 以下の図は、クボタグループの環境マネジメントシステムを体系的に示しています。

環境関連規定類

 クボタグループでは、内部統制システムに基づいて、全ての連結子会社および、環境マネジメント上で重要性が高い一部の持分法適用会社を対象に、環境関連規定類を定めています。
 規定類の構成は以下のとおりです。

       
  • 環境保全に関する業務運営の基本事項を定めた「環境保全規則」
     - 環境保全に関する業務運営の実務を定めた業務要領
  • クボタ環境管理部(主管部門)が対応すべき事項を定めた「環境保全規程」
     - 環境保全に関するリスク管理の実務を定めたリスク管理要領  

 これらの規定類は、事業環境や法令の改定などに合わせて毎年見直しを行っています。また、グループ内のポータルサイトで最新版を掲載し、世界中の従業員が参照できるようにしています。

クボタグループにおける環境データの把握・管理

 当社は、グローバルで環境保全活動を実践するため、事業所におけるエネルギー使用量や廃棄物等の発生量・排出量、水使用量、VOC排出量などに関する環境データを「クボタ環境情報管理システム(KEDES)」で把握・管理しています。環境データは、把握対象である株式会社クボタおよび全て(100%)の連結子会社をカバーしています。

環境監査

 国内グループの生産拠点・サービス拠点・オフィス・建設工事部門・維持管理部門および海外グループの生産拠点に対して、クボタ環境管理部が書面監査に実地監査を交えた環境監査を毎年実施しています。
 また、生産拠点では、このクボタ環境管理部による環境監査に加え、各拠点でも内部環境監査を毎年実施し、環境管理レベルのさらなる向上に努めています。


2017年度環境監査実施状況
環境監査 SIAM KUBOTA Metal Technology Co., Ltd.(タイ)
・対象・部門: 280拠点・部門
・監査項目数: 20項目(維持管理部門)~50項目(サービス拠点)
※詳細は下表のとおり
・監査内容: 水質・大気管理、騒音・振動管理、廃棄物・化学物質管理、温暖化防止、異常時・緊急時対応、環境マネジメントシステム
   
環境監査の実施状況






サービス拠点










※2





 国内グループ 監査拠点数 25 71 14社※1 93 45 13
監査項目数 45 38 49 50 34 20
 海外グループ 監査拠点数 19 - - - - -
監査項目数 41
  
  • ※1農機販社は拠点単位ではなく会社に対して実施   
  • ※2環境プラントの運転やメンテナンスを事業として行っている部門   

環境リスクアセスメント

 生産拠点の環境リスクの状態を明確にし、計画的改善につなげることを目的に、有害物質の使用や環境関連設備の機能について詳細に評価する環境リスクアセスメントを毎年実施しています。
 環境監査と環境リスクアセスメントという視点の異なる2つの活動を並行して行うことにより、環境リスクの抽出精度を高め、さらなるリスク低減に努めています。


2017年度環境リスクアセスメント実施状況
・対象拠点: 37拠点(国内生産27拠点、海外生産10拠点)
・監査項目数: 252項目(水質146、大気106)
・監査内容: 水質関連設備、大気関連設備

環境パトロール

 各拠点では、環境事故や環境関連法違反につながる状態がないかどうかを、拠点全体にわたってつぶさに確認する環境パトロールを実施しています。環境パトロールで、異常の原因となり得る状態を早期に発見することにより、環境リスクの低減に努めています。

異常時・緊急時訓練

 各拠点では、事業活動における環境リスクを特定し、リスクごとに対応手順を定めてリスクの極小化に努めています。
 さらに、環境事故が発生した場合や環境事故の原因となる事態が発生した場合を想定し、周辺環境への影響を最小限に抑えるために、対応手順に基づいた訓練を毎年実施しています。

 緊急事態対応訓練  緊急事態対応訓練
 廃油・PCBの漏えいを想定した緊急事態対応訓練
 クボタ恩加島事業センター
 化学物質の漏えいを想定した緊急事態対応訓練
 久保田建機(無錫)有限公司(中国)

環境教育・啓発

1. 2017年度の環境教育実績

 クボタグループ社員を対象に環境教育と意識啓発を実施しています。階層別研修、専門教育、一般教育などの従業員教育に加え、外部団体の環境教育への協力なども行っています。

分類 教育・研修 回数 受講
人数
概要
階層別研修 新入社員研修 2 161 地球・地域環境問題とクボタの環境保全活動
クボタ総合講座 1 9 地球・地域環境問題とクボタの環境保全活動
新任作業長研修 2 47 クボタの環境管理と作業長としての取り組み
新任職長研修 1 21 クボタの環境管理と職長としての取り組み
経営幹部向け環境・品質フォーラム 1 300 コニカミノルタ(株)執行役 環境経営・品質推進部長
内田雅文氏による講演
専門教育 環境管理基礎 1 11 法規制、環境リスク、環境保全などの基礎知識
廃棄物管理 2 48 廃棄物処理法と処理委託契約・マニフェスト演習など
環境関連施設管理 1 12 公害防止技術と公害防止関連法
ISO14001 環境監査員養成 4 46 ISO14001規格・環境関連法と監査技法
新廃棄物情報管理教育 12 43 廃棄物電子情報管理システム教育
生産拠点環境関連施設管理教育 1 22 環境関連施設の維持管理ポイント、緊急事態対応
一般教育 国内外拠点環境教育 2 80 クボタの環境管理の取り組み
30 800
外部団体の
教育への協力
宇都宮市主催「環境にやさしい
工場見学会(小学生・幼児対象)」
1 58 環境教育と宇都宮工場施設見学

 環境関連施設教育の様子  環境・品質フォーラムの様子
 グループ会社生産拠点での環境関連施設管理教育
 (受講者:施設管理担当者)
 経営幹部向け環境・品質フォーラム(講師:内田 雅文氏)

2. 環境功績賞

 クボタグループでは、環境保全に顕著な貢献があったグループ・個人の活動功績を讃えるとともに、グループ社員の環境保全意識の高揚と環境保全活動の活性化を図ることを目的に、毎年6月の「環境月間」に環境功績賞の表彰を行っています。
 2017年度は、生産拠点、非生産拠点、製品開発、教育啓発、社会貢献の5部門を対象とした環境保全活動について評価を行い、省エネルギー、廃棄物削減、VOC排出削減、環境配慮製品の開発、環境意識啓発や地域での環境保全活動などで成果のあった36件を表彰し、うち1件を優秀賞としました。
 今後も、地域や地球環境保全に貢献する優秀な活動を表彰し、その内容をグループ内で共有することを通じて、環境保全活動の活性化を図ります。


2017年度環境功績賞 優秀賞
対象 会社・所属 テーマ
生産拠点 SIAM KUBOTA Corporation Co.,Ltd.
Amata Nakorn工場(タイ)
使用済クーラントの電気酸化・光触媒処理技術の研究
2017年度環境功績賞 受賞一覧
対象 区分・件数 対象 区分・件数
生産
拠点
SIAM KUBOTA Corporation Co.,Ltd.
Amata Nakorn工場(タイ)
教育啓発 教育啓発賞 2件
非生産
拠点
奨励賞 4件 社会貢献 社会貢献賞 1件
製品開発 奨励賞 5件

環境に関する業界団体・行政との連携

 クボタは、環境保全への取り組みにおいて、自社グループ内での活動に加えて、国・地方自治体や業界団体など、多様なセクターと連 携して、取り組みを進めていくことが重要であると考えています。行政などが主体となって推進する事業やキャンペーンへの参画およ び、各種団体とのパートナーシップを通じて、相乗効果を生み出し、より効果的な環境保全活動を展開することをめざしています。


1. 国の制度・実証事業・キャンペーンへの参画

 クボタは、2010年5月に環境大臣より「エコ・ファースト企業」に認定され、同年から「エコ・ファースト推進協議会」に所属しています。 同協議会を通じて、環境省への提案や意見交換、エコ・ファースト企業の環境保全活動の促進と企業間の連携強化、国民への環境意 識啓発活動に取り組んでいます。また、環境省による低炭素社会実現に向けた気候変動キャンペーン「Fun to Share」、地球温暖化対 策に資する賢い選択を促す国民運動「COOL CHOICE」や水循環や水環境保全に関する啓発プロジェクト「Water Project」に参画し ています。さらに、投資家と企業のESG対話を促進するためのプラットフォーム「環境情報開示基盤整備事業」にも参画しています。


2. 業界団体への参画

 クボタは、関西経済連合会などの加盟業界団体において、環境関連の各種委員会に参画しています。委員会活動を通じて、気候変動 などの環境問題に対して企業が果たすべき役割について見識を深めるとともに、エネルギー・環境政策に関する情報共有や意見交換などを行っています。


●主な加盟団体
 (一社)日本経済団体連合会、(公社)関西経済連合会、(一社)日本産業機械工業会 など

3. 地方行政との対話と協働

 クボタは、大阪市など地方行政やその関連団体における各種委員会への参画や、パートナーシップの構築に努めています。産官学連 携での環境問題に関する議論や意見交換、活動への参加を通じて、協働しています。


●主な加盟団体
 岐阜県「森林技術開発・普及コンソーシアム」、大阪市「環境経営推進協議会」、大阪府久宝寺緑地前「スポンサー花壇」、福井県大野市 「Carrying Water Project」 など

環境マネジメントシステム認証取得状況

 クボタグループでは、すべての生産拠点を対象にISO14001または同等の環境規格(EMAS等)の認証を取得することを規定しています。
 2017年度末現在、国内生産拠点では、23拠点のうち22拠点(取得率96%)がISO14001の認証を取得しています。また、海外生産拠 点では、32拠点のうち17拠点(取得率53%)がISO14001などの環境マネジメントシステムの認証を取得しています。今後も、継続して 認証拡大を進めていきます。

1. ISO14001認証

クボタ
No 拠点・
事業ユニット
認証に含まれる組織・
グループ会社
主要製品・
サービスなど
審査
登録
機関
認証取得
年月日
1 筑波工場
  • 東日本部品センター
  • 農機サービス第一部
    筑波研修センター
  • 関東クボタ精機(株)
エンジン・農業機械など LRQA 1997年
11月28日
2 京葉工場
  • 市川工場
  • 流通加工センター
ダクタイル鉄管・異形管・
スパイラル鋼管
LRQA 1998年
7月16日
3 阪神工場
  • 丸島分工場
ダクタイル鉄管・異形管・圧延用ロール・ティーザクス LRQA 1999年
3月5日
4 久宝寺事業センター
  • クボタ環境サービス(株)
  • クボタメンブレン(株)
  • (株)クボタ計装
計量機器・計量システム・精米関連製品・廃棄物破砕機器・液中膜ユニット・金型温調機など DNV 1999年
3月19日
5 枚方製造所   バルブ・鋳鋼・セラミック関連
新素材・建設機械
LRQA 1999年
9月17日
6 恩加島事業センター   産業用鋳鉄製品 JICQA 1999年
12月22日
7 堺製造所・堺臨海工場   エンジン・農業機械・
小型建設機械など
LRQA 2000年
3月10日
8 滋賀工場   FRP製品 JUSE 2000年
5月18日
9 水処理システム事業
ユニット
  • 新淀川環境プラントセンター
下水処理・汚泥処理・浄水処理・用排水処理施設・ろ過膜ユニット ICJ 2000年
7月14日
10 ポンプ事業ユニット
  • クボタ機工(株)
下水処理・浄水処理施設、
ポンプ・ポンプ設備
LRQA 2000年
7月14日
11 宇都宮工場
  • 農機サービス第一部宇都宮研修センター
田植機・コンバイン LRQA 2000年
12月8日
グループ会社(国内)
No 会社名 認証に含まれる組織・
グループ会社
主要製品・
サービスなど
審査
登録
機関
認証取得
年月日
1 日本プラスチック工業(株)
  • 本社工場、美濃工場
合成管・プラスチックシートなど JSA 2000年
10月27日
2 (株)クボタ工建   土木構造物・建築物の設計・施工 JQA 2000年
12月22日
3 クボタ環境サービス(株)   上水・下水・埋立て処分・し尿・ごみのプラント施設の設計・工事および維持管理 MSA 2002年
11月20日
4 (株)クボタケミックス
  • 栃木工場
合成管・継手 JUSE 2003年
3月27日
(2011年
統合認証)
  • 堺工場
  • 小田原工場
  • (株)九州クボタ化成
5 クボタ空調(株)
  • 栃木工場
セントラル式空調機器・ヒートポンプ空調機器 JQA 2004年
8月27日
6 クボタ精機(株)   油圧バルブ・油圧シリンダ・トランスミッション・油圧ポンプ・油圧モーターなど LRQA 2007年
3月17日
7 クボタ化水(株)   環境保全プラントの設計・施工
および維持管理
BCJ 2010年
2月1日
8 (株)管総研   水道事業支援パッケージソフト
ウエア
JCQA 2014年
4月14日
グループ会社(海外)
No 会社名 主要製品 審査
登録
機関
認証取得
年月日
1 SIAM KUBOTA Corporation Co.,Ltd.[Headquarters]
(タイ)
小型ディーゼルエンジン
・農業機械
MASCI 2003年
2月28日
2 P.T. Kubota Indonesia(インドネシア) ディーゼルエンジン・
農業機械
LRQA 2006年
2月10日
3 Kubota Materials Canada Corporation(カナダ) 鋳鋼製品・ティーザクス SGS
(米)
2006年
6月15日
4 KUBOTA Precision Machinery (Thailand) Co.,Ltd.(タイ) トラクタ用機器 LRQA 2015年
8月5日
5 Kubota Manufacturing of America Corporation(アメリカ)
(Kubota Industrial Equipment Corporation(アメリカ)
含む)
汎用トラクタ・
小型トラクタ・
トラクタ用インプル
メント
BSI 2012年
9月20日
(2015年統合)
6 SIAM KUBOTA Corporation Co., Ltd.[Amata Nakorn]
(タイ)
トラクタ・コンバイン BV 2012年
9月27日
7 ATEC Instrument and Chemical Co., Ltd.(ベトナム) 水処理用化学薬品 BSI 2013年
1月18日
8 久保田三聯ポンプ(安徽)有限公司(中国) ポンプ CCSCC 2013年
5月29日
9 久保田農業機械(蘇州)有限公司(中国) コンバイン・田植機・
トラクタ
SGS 2013年
11月13日
10 久保田建機(無錫)有限公司(中国) 建設機械 CQC 2014年
12月11日
11 SIAM KUBOTA Metal Technology Co., Ltd.(タイ) エンジン・トラクタ用
鋳物
BV 2014年
12月19日
12 久保田発動機(無錫)有限公司(中国) ディーゼルエンジン SGS 2015年
3月22日
13 KUBOTA Engine (Thailand) Co., Ltd.(タイ) ディーゼルエンジン LRQA 2015年
7月3日
14 Kubota Saudi Arabia Company, LLC(サウジアラビア) 鋳鋼製品 TUV 2016年
9月30日
15 Kubota Farm Machinery Europe S.A.S(フランス) トラクタ BV(仏) 2017年
2月20日
LRQA: Lloyd's Register Quality Assurance Limited(イギリス)   MASCI: Management System Certification Institute (Thailand)(タイ)
DNV: DNV Certification B.V.(オランダ)   SGS(米): Systems & Services Certification,a Division of SGS North America Inc.(アメリカ)
JUSE: (財)日本科学技術連盟 ISO審査登録センター
ICJ: Intertek Certification Japan Limited   TÜV: TÜV Rheinland Cert GmbH(ドイツ)
JICQA: 日本検査キューエイ(株)   SGS: SGS United Kingdom Limited(イギリス)
JSA: (財)日本規格協会   BSI: BSI Assurance UK Limited(イギリス)
JQA: (財)日本品質保証機構   BV: Bureau Veritas Certification Holding SAS - UK Branch(イギリス)
MSA: (株)マネジメントシステム評価センター   CCSCC: China Classification Society Certification Company(中国)
BCJ: (財)日本建築センター   CQC: China Quality Certification Centre(中国)
JCQA: 日本化学キューエイ(株)   BV(仏): Bureau Veritas Certification France(フランス)

2. EMAS認証

グループ会社(海外)
No 会社名 主要製品 審査
登録
機関
認証取得
年月日
1 Kubota Baumaschinen GmbH(ドイツ) 建設機械 IHK 2013年
1月3日
IHK:  Industrie- und Handelskammer fur die Pfalz(ドイツ)

関連情報

クボタグループの製品・サービス、そして社会に対する使命・役割を様々なメディアでご紹介いたします。

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KUBOTA REPORT 2017

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