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化学物質の管理

化学物質は人々の暮らしに欠かせないものとなっています。一方で、化学物質による人体や生態系への影響を抑制するために、各国では化学物質の使用・管理に関する法規制を強化しています。
クボタグループは「化学物質の管理」をマテリアリティの一つとして捉え、生産拠点の塗装工程から排出されるVOC(揮発性有機化合物)の削減をはじめとして、フロン類の切り替えや漏えい防止など、化学物質による環境への負荷を削減する取り組みを進めています。


SDGsの達成に向けた活動

関連するSDGsとターゲット
12.つくる責任 つかう責任,12.2,12.4,12.5,12.a,9.産業と技術革新の基盤をつくろう,9.4,9.5,11.住み続けられるまちづくりを,11.6,6.安全な水とトイレを世界中に,6.3,14.海の豊かさを守ろう,14.1,15.陸の豊かさも守ろう,15.1
主な活動内容
  • JITと自働化を柱として、化学物質の排出削減
  • 塗装の塗着効率向上、VOCフリー資材への代替化
  • 排出ガス、有害物質の適切な管理およびリスク管理の徹底 など
2025年活動目標(KPI)
  • 環境保全中期目標2025:
    • グローバル生産拠点のVOC排出原単位 2014年度比42%改善

VOC削減対策

クボタグループは、環境保全中期目標を策定しています。全生産拠点(100%)において、中期的な削減対策の実施計画を策定し、毎年見直しを行い、VOC排出量の削減に取り組んでいます。生産拠点において、取り扱う化学物質のリスク管理や、塗料やシンナーなどのVOC含有資材の削減を進めています。

  • 久久保田発動機(無錫) 有限公司(中国)では、RTO(蓄熱式脱臭装置)を導入し、VOC排出量の削減に取り組んでいます。

オゾン層破壊物質の管理

クボタグループでは、オゾン層破壊物質である特定フロンを、意図的な製品への含有、また製品の製造過程での添加を禁止*1する物質と定めています。国内では、2016年度中にジクロロペンタフルオロプロパンを含む資材の切り替えが完了し、PRTR法*2届出対象のオゾン層破壊物質の取り扱いおよび排出はなくなりました。
また、国内では、エアコンや冷蔵冷凍機器に冷媒として充填されているフロン類については、フロン排出抑制法*3に定められた基準に従い、漏えい抑制のための徹底した管理を実施しています。

  1. *1.HCFCについては、冷媒、断熱材としての製品への意図的添加を禁止
  2. *2.特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律
  3. *3.フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律

大気汚染物質の排出の管理

クボタグループでは、法律や条例の排出基準より厳しい自主管理値を設定するとともに、基準値超過を起こさないように、ばい煙発生施設の運転制御や集塵装置の点検などの日常管理を徹底しています。

製品に含まれる化学物質の削減

欧州のREACH規則*などの化学物質規制への対応として、製品に含まれる化学物質を把握し、適切に管理するためのルールを設定し、運用しています。
2010年度より、3つのレベルに区分して、製品に含まれる化学物質を管理しています。また、お取引先様のご協力をあおぎながら、製品含有化学物質の調査をグローバルに進めています。

  • 欧州連合(EU)の化学物質の登録、評価、認可および制限規則

- 3つの管理区分 -

  1. 製品への含有を禁止する「禁止物質」
  2. 用途や条件によって製品への含有を制限する「制限物質」
  3. 製品への含有量を把握する「管理対象物質」