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化学物質の管理

 2002年に開催された「持続可能な開発に関する世界首脳会議」(WSSD)では、2020年までに化学物質によるヒトの健康と環境への影響を最小化する方法で管理することが採択され、各国での規制化も進められています。
 クボタグループは「化学物質の管理」をマテリアリティの一つとして捉え、生産拠点の塗装工程から排出されるVOC(揮発性有機化合物)の削減をはじめとして、フロン類の切り替えや漏えい防止など、化学物質による環境への負荷削減のための取り組みを進めています。

SDGsの達成に向けた活動

関連するSDGsとターゲット




主な活動内容
  • JITと自働化を柱として、化学物質の排出削減
  • 塗装の塗着効率向上、VOCフリー資材への代替化
  • 排出ガス、有害物質の適切な管理およびリスク管理の徹底 など
2020年活動目標(KPI)
  • 環境保全中期目標2020:
     - グローバル生産拠点のVOC排出原単位 2014年度比10%改善

環境保全中期目標2020に対する2017年度実績

取り組み
項目
管理指標※2 対象範囲 基準
年度
2020
年度
目標
2017
年度
実績
進捗状況
VOC削減※1 VOC排出
原単位
グローバル
生産拠点
2014 -10% -25.1% VOCを含む塗料・シンナー類の廃止や削減を推進しています。
  • ※1VOC(揮発性有機化合物)は、クボタグループでの排出量に占める割合が大きい、キシレン、トルエン、エチルベンゼン、スチレン、1,2,4- トリメチルベンゼン、1,3,5-トリメチルベンゼンの6物質を対象としています。
  • ※2原単位は生産高当たりの環境負荷量です。海外拠点の生産高を円換算する際の為替レートは、基準年度の値を使用します。精度向上のため2017年度に基準年度の原単位を修正しました。

生産拠点での化学物質の管理・削減

1. VOC排出量

 2017年度の生産拠点からのVOC排出量は641tで、前年度比8.8%減少しました。また、VOC排出原単位は前年度比16.9%改善しました。これらは、VOC排出量削減対策に加え、国内の鋳物系生産拠点において生産量が減少したことが主な要因です。

VOC排出量と原単位の推移
 
  • ※1クボタグループでの排出量に占める割合が大きいキシレン、トルエン、エチルベンゼン、スチレン、1,2,4-トリメチルベンゼン、1,3,5-トリメチルベンゼンの6物質を対象としています。
  • ※2原単位は連結売上高当たりのVOC排出量です。
  • ※3精度向上のため、2013年度〜2016年度の数値を修正しています。

地域別VOC排出量 事業別VOC排出量
物質別VOC排出量
 ●国内  ●海外

2. PRTR法対象物質の排出量・移動量

 2017年度のPRTR法対象物質の排出量・移動量は632tで、前年度比0.4%減少しました。また、PRTR排出移動原単位は前年度比9.2%改善しました。機械系生産拠点の生産量は増えましたが、鋳物系生産拠点の生産量が減少したために、PRTR法対象物質の排出量・移動量はわずかに減少しました。VOC排出量の削減と同様、PRTR法対象物質の削減対策を継続して推進しています。

※ PRTR法:特定化学物質の環境への排出量の把握等及び及び管理の改善の促進に関する法律

PRTR法対象物質の排出量・移動量と原単位の推移(国内)
 
  • ※1拠点ごとの年間取扱量が1t(特定第1種は0.5t)以上の物質について集計
  • ※2原単位は連結売上高当たりのPRTR法対象物質排出量・移動量です。
  • ※3精度向上のため、2013年度〜2016年度の数値を修正しています。

3. VOC削減対策

 クボタグループは、環境保全中期目標を策定し、事業所からのVOC排出量の削減に取り組んでいます。生産拠点において、取り扱う化学物質のリスク管理や、塗料やシンナーなどのVOC含有資材の削減を進めています。
 2017年度は、塗料の塗着効率向上のための塗装方法の改善や、VOCレス・VOCフリー資材への代替化、使用済みシンナーの回収再利用などによってVOC取扱量の削減に取り組みました。久保田建機(無錫)有限公司(中国)では、VOC含有資材のシンナーの回収装置を導入し、VOCを約1.6t回収しました。また、日本・中国・ドイツなどの機械系生産拠点では、VOC除去設備の導入を進めており、導入した拠点では大気へのVOC排出を90%除去しています。
 グローバル生産拠点における環境保全中期目標2020に向けたVOC削減対策の2017年度成果として、基準年度(2014年度)から対策を実施しなかった場合と比較して102tを削減しました。またそれらの対策の経済効果は2014年度比で1.6億円となりました。2017年度の生産高当たりのVOC排出原単位は2014年度比で25.1%改善しました。
 今後も、VOCを含む塗料やシンナーなどの廃止・代替化や使用量削減などの取り組みに加え、法令遵守と周辺地域への負荷低減に配慮した排気処理設備の導入により、VOC排出量削減を推進していきます。

オゾン層破壊物質の管理

 クボタグループでは、オゾン層破壊物質である特定フロンを、意図的な製品への含有、また製品の製造過程での添加を禁止※1する物質と定めています。国内では、2016年度中にジクロロペンタフルオロプロパンを含む資材の切り替えが完了し、PRTR法※2届出対象のオゾン層破壊物質の取扱いはなくなりました。
 また、国内では、エアコンや冷蔵冷凍機器に冷媒として充填されているフロン類については、フロン排出抑制法※3に定められた基準にしたがい、漏えい抑制のための徹底した管理を実施しています。

  • ※1HCFCについては、冷媒、断熱材としての製品への意図的添加を禁止
  • ※2特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律
  • ※3フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律

大気汚染物質の排出量

 クボタグループでは、法律や条例の排出基準より厳しい自主管理値を設定しています。基準値超過を起こさないように、ばい煙発生施設の運転制御や集塵装置の点検などの日常管理を徹底しています。
 2017年度の大気汚染物質は、SOx排出量17.5t(前年度比44.4%減少)、NOx排出量68.8t(前年度比27.0%減少)、ばいじん排出量21.9t(前年度比17.4%減少)でした。燃料転換による発生源対策や集じん装置の保全など、大気汚染物質の排出抑制に努めていきます。

地下水の管理状況

 過去に有機塩素系化合物を使用していた拠点における地下水測定結果は、以下の通りです。


地下水の管理状況(2017年度)

拠点名 物質名 地下水測定値 環境基準値
筑波工場 トリクロロエチレン 不検出(0.0001mg/ℓ未満) 0.03mg/ℓ以下
宇都宮工場 トリクロロエチレン 不検出(0.001mg/ℓ未満) 0.03mg/ℓ以下

製品に含まれる化学物質の削減

 欧州のREACH規則などの化学物質規制への対応として、製品に含まれる化学物質を把握し、適切に管理するためのルールを設定し、運用しています。
 2010年度より、3つのレベルに区分して、製品に含まれる化学物質を管理しています。また、お取引先さまのご協力をあおぎながら、製品含有化学物質の調査をグローバルに進めています。

※ 欧州連合(EU)の化学物質の登録、評価、認可および制限規則

- 3つの管理区分 -
  1. 製品への含有を禁止する「禁止物質」
  2. 用途や条件によって製品への含有を制限する「制限物質」
  3. 製品への含有量を把握する「管理対象物質」

関連情報

クボタグループの製品・サービス、そして社会に対する使命・役割を様々なメディアでご紹介いたします。

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KUBOTA REPORT 2017

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