農地情報や使用した農薬や肥料の情報、収穫実績、農機の稼働情報、気象情報など、農作業に関するさまざまな情報を高いセンシング機能を持つ農業機械でデータ連携基盤に集約し、AIで分析。効率的な作業計画、最適な時期での収穫作業、穀物の乾燥調整などを自動化して行うことで、農作業の超省力化と農作物の収量増加、品質向上を実現します。
データ連携基盤に集約されたさまざまな情報を基に、AIを活用した自動管理システムで効率的な農業経営を支援します。効率的な作業計画はもちろん、施肥・施薬・水管理においても最適な計画を策定し、コストを低減。多様なデータを分析して、高い収益を生み出せる生産計画、事業計画を立てることで、農業を持続可能で魅力ある強いビジネスへと成長させます。
GAP(Good Agricultural Practice:農業生産工程管理)とは、農業において、食品安全、環境保全、労働安全等の持続可能性を確保するための生産工程管理のこと。スマートアグリソリューションは生産過程におけるさまざまな情報をデータ連携基盤で管理しているので、その農作物がどのような工程で生産されたのかを消費者が知ることができ、安心・安全な食物の提供に貢献します。
スマートアグリソリューションは、市場データと連携してフードバリューチェーンに貢献します。例えば、市場データと連携し、ニーズの高い作物を適正な価格で、必要な場所に必要な量だけ届けることは売り手買い手双方にもメリットがあり、近年大きな社会課題となっているフードロスの削減にも貢献します。
浄水場や河川、上下水道管路などの水の循環に関わる施設や機器の情報をIoTで収集。これらのビッグデータをクラウドサーバに集約し、AIで分析することで効率的な水管理とインフラの監視・診断・制御・予測を可能に。近年大きな問題となっている水インフラの老朽化やレジリエントな水インフラの整備に貢献し、安心安全な水を届けるプラットフォームの構築に貢献します。
日々の生活や産業活動などで使用された排水をクボタの水処理システムで浄化し、「中水」として再利用します。例えば、トイレや清掃に使用する水や工業用水、公園の噴水など、快適な生活に欠かせないシーンで活用。限りある水資源を有効活用するとともに、持続可能な水循環の実現に貢献します。
天候に左右される農業。特に水田は、水の管理が収穫量に大きく影響します。スマート遠隔治水システムは、河川や田んぼに設置されたセンサーで水位を監視。大雨などで水位が上がった場合には、河川の取水ゲート・揚水ポンプ、田んぼに設置されたクボタのほ場管理システム「WATARAS」と連携し、遠隔で水位を制御。作物の収穫量向上と水管理労力の削減を実現します。
都市の地下には水道管を始めとしたさまざまな管が埋まっています。クボタは長年携わってきた水道整備工事で得た膨大な「地面のデータ」を蓄積した地下情報統合プラットフォームとクボタの小型建機をICTで連携し、効率的かつ安全な地下インフラ構築を実現します。
農場で出た廃棄物から、電気を始めとするさまざまなエネルギー資源を抽出して活用します。例えば、焼却の過程で発生した熱で発電し、農作物のハウス栽培で活用。熱や温水は建物の暖房や温水としても再利用できます。また、メタン発酵システムで廃棄物からメタンガスを抽出するなど、エネルギーの効率的な循環とCO2排出削減を実現。世界的なエネルギー問題の解決やカーボンニュートラルの実現に寄与します。
農畜産廃棄物や下水処理時に発生した汚泥などをAI画像認識で自動選別して破砕。クボタ独自の回転式表面溶融炉で、肥料として活用できるリン、金・銀・銅などの有価金属、建築資材として使用する溶融スラグを、廃棄物から回収・生成します。クボタは、廃棄物処理とそのリサイクルに必要な破砕・選別・焼却・溶融という一連のソリューションと豊富な実績で、資源を有効活用する循環型社会の実現をめざします。