<講評> 青森県の南部町で収穫される妙丹柿で作られる干し柿が、冬の風物詩として美しく表現されています。逆光によって黒く潰れることなく柿の色を見せることにより、温かく力強い季節の営みが感じられます。整然と吊るされた柿と陰影ある小屋からなる構図も美しく、地域の暮らしの豊かさを伝える一枚です。