<講評> 桜の向こうに広がる瀬戸内海の島々が、春らしい穏やかさと雄大さを感じさせる一枚です。桜の柔らかな色彩と、奥行きある海と島々の青の対比が美しく、見る人の視線を自然と遠くへと導きます。水平線まで続く澄んだ青が清々しく、構図のバランスも秀逸で、春の訪れと共に広がる風景を詩的に切り取った心癒される作品です。