<講評> 日本各地で統廃合が進んでいる学校の旧校舎。その窓に映る満開の桜は、かつてどれだけの元気な生徒たちの声を聞いてきたことでしょうか。ガラス窓に映り込んだ桜の下で、左隅にある一脚の椅子が時のうつろいを感じさせるのにとても良い効果を生んでいて、作者の思いが伝わる作品になっています。