<講評> 撮影場所の碓氷峠見晴台は雄大な風景が一望できる絶好の撮影ポイントですが、作者がつけたタイトルの通り、雲の帯が風に流されて山の頂を越え、まさに大河が流れ自然を飲み込んでいくような雰囲気を感じとれる写真に仕上がっています。初めて訪れたポイントで試行錯誤しながら納得の一枚が撮れるよう調整されたとのことで、刻々と変わる気象条件の元で的確にご自身のイメージに近づけられた技術力が素晴らしいと感じました。滝雲をスローシャッターで流すことによって山々の連なりも強調され、広大な風景の広がりをより強く感じることができる作品となりました。