<講評> 生い茂るヤブツバキの群生林の中、逆光による木漏れ日を利用することで、霞のかかった幻想的な雰囲気がとても美しくとらえられています。最終出力を明るめの露出にコントロールし、コントラストを弱めることにより、全体の白さを強調することで中央の木と地面に広がるツバキの花が、まだ冷たさの残る早春の空気の中に存在しているように感じとることができます。また、光の帯をセンターの木からずらしていることも成功の要因です。