<講評> 自然の地形を活かして造られた、大きさも、形も異なる幾十もの田んぼが連なる浜野浦の棚田の様子がよく分かります。沖合に浮かぶ小舟を撮りこみながらも敢えて空を画面から外すことで、この作品を観る者の視線を棚田が織りなすラインの美しさに向かわせるアングルを採用した撮影者の意図が読み取れます。また、刈り取り前の稲の色も優しくも鮮やかに表現されています。