<講評> タイトル通りの「メルヘン」、おとぎ話を思わせる作品です。厳しい冬の寒さの夜中、世界遺産登録地に在る合掌造りの民家の障子越しの灯りが作品の印象を強めています。また風に流されることもなく静かに降り落ちる雪を適切な露光で捉えて「無音の世界」を表現し、この作品を観る者の想像力をいっそう高める効果に繋げています。