<講評> 手前の樹林と米塚、阿蘇谷を挟んで見える阿蘇カルデラと遠方の山並み、整った構図と雄大なフレーミングが見事です。静かに谷間を流れる朝霧がゆったりとした「時間」を感じさせて、作品を見る者の気持ちをほっこりさせてくれます。「緑」が支配色の作品ですが、画面上部に僅かに見えるオレンジがかった朝焼けの占める面積が適切なことも、この作品の評価のポイントになりました。