<講評> 絵に描いたような紅葉の朝富士で、少しばかり長い露光の所為で「逆さ富士」とはいきませんでしたが、正々堂々、富士山とがっぷり四つに組んだ力作と言えます。誰が撮っても同じような作品になりそうでならない、うっかりすると撮ったつもりが撮らされている、被写体としての富士山はそんな怖い山ですね。また全体に赤みを帯びた色調が功を奏し、この作品の印象を強くしました。