<講評> 春の日差しの中、クリスマスローズの周りに遊ぶ一匹の蝶がほのぼのとした温かさを伝える好作品で、被写体に寄せる撮影者の心優しい思いが感じ取れます。露出とシャッタースピードが的確で作品の色彩に濁りが無く、柔らかな色調でこの頃の季節感を表現していることと、背景のしだれ梅のボカシ具合が秀逸で作品の主役の蝶がまるで浮き止まって見えるようです。