<講評> 耳を澄ませば瀬音が聞こえてきそうな臨場感を覚える作品で、適切に色彩コントロールされた緑が綺麗です。既に多くの写真家の手で撮りつくされた感のある「奥入瀬渓流」ですが、ちょっとしたアングルの工夫で、まだまだ新鮮な作品が生まれることを教えています。画面手前に大きな石と、中央やや左手に大きな木とを前後に配して写し込むことで画面に奥行きが生じ、立体感のある作品になりました。