<講評> 行列の大きな掛け声が聞こえてきそうな臨場感を覚える作品です。画面の両端に石の鳥居、上部にしめ縄の一部を見せて額縁効果を演出したフレーミングが上手で、この祭事が行われる神社境内の様子を過不足なく窺い知ることができることと、被写体の足元に延びる長い人影でこの作品が撮られた時刻を知ることができる、情報量の多い作品になりました。