<講評> 大人たちに混じって地域の祭事に参加し、伝統を守り伝えようとする少年の心意気が伝わってくる作品です。比較的緩い目のシャッタースピードが、被写体の少年の背景の光跡を動的に捉え、作品に躍動感を与えました。また、夜の神社の境内の乏しい明かりの中でストロボを効果的に使い、色彩情報の多い被写体の祭り装束の色を濁りなく表現しています。