<講評> 幾重にも重なる山並みと雲海、そして画面手前に見える黄葉した木立、この作品は雄大なアルプスの光景を左右に伸びる数条の線で構成、表現されています。被写体に正対して、感じたままの感動を素直に写し撮ったことで、作品の鑑賞者に、作者の伝えたいことがしっかりと伝わることになりました。また、作品の色彩処理が的確で、この場所の清々しい空気を感じ取ることが出来ました。