<講評> かなりの長時間露光をかけて、この作品を見事に仕上げました。 手前の黒い川面を大きく広げたフレーミングが適切で、投影された鵜飼舟の篝火の光跡が作品に立体感と奥行き与えるとともに、時間の流れを強く意識させています。また背景に見える不動の錦帯橋と、錦川の川面を移動する鵜飼舟の動きとが対比的に表現されていて、作品に「静と動」のモチーフを読み取ることができます。