<講評> 光量計算が難しい眼前の被写体に向かい、瞬間射した陽光を撮影の反射神経を活かして素早く撮り入れ、的確なフレーミングで安定感のある作品に仕上げた腕は見事です。背景の山並みの上に広がる雲と青空、湖上に遊ぶ渡り鳥たち、厳しい寒さの季節の合間に見つけた小さなぬくもりの光景に、心惹かれた作者の気持ちがしっかりと伝わってきます。